小説 「しゃばけ」 [小説]
小説 「しゃばけ」
畠中恵 新潮文庫(¥541税別)
オススメ度 ★★☆☆☆
舞台は江戸時代。大店の若旦那が主人公で、ミステリ…ではなくファンタジーです。
妖怪なんかが出てくるので、それで、ファンタジーに分類されるわけだが。
そこを無視すればミステリーなんだが。
無視しちゃいけないんだろう。
この若旦那、我々が落語なんかで知っている「若旦那」とはチョット違うと思います。
(私の「若旦那」のイメージって、20代後半くらいで、高い着物を粋に着こなしているけどそれが逆に嫌味で野暮で、『そろそろしっかりしてくれなきゃ(お店のために)』感が漂うも、まだ遊びたい盛りのオバカさ~ん、って感じなんですが。)
超絶「虚弱体質」で、ちょっと走っただけでも寝込んでしまう程なので、ちゃらちゃら遊んでなんかいない(かといって働けもしないが)。
しかも17歳…若すぎ…。
若旦那の周りには色々な妖怪がいて、若旦那はそれを自然に受け入れています。(神様も出てくるんだよね、普通に。)
妖怪たちも若旦那が大好きで、お菓子なんかがもらえるのを楽しみにしています。
やり取りが微笑ましい。
ストーリーは、
「ある時、殺人事件に巻き込まれた若旦那が、色々あるけど結局犯人を追うことになる」
というもの。
うーん。
どーもこれ、全体的に今市子の「百鬼夜行抄」ぽいんだよなあ。
ネタバレになるからあまり書けないけど。
関係ない人が巻き込まれたりするのも、なんか似てるんだよなあ…。
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