小説 「黒祠の島」 [小説]
- 作者: 小野 不由美
- 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2004/06
- メディア: 文庫 ¥690(税込)
(ん?なんで新潮文庫からも出たんだろう?)
- 作者: 小野 不由美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫 ¥700(税込)
小野不由美 祥伝社ノン・ノベル(現在は祥伝社文庫あり)
オススメ度 ★☆☆☆☆
作者は「十二国記」で有名な人です。
十二国記シリーズにも、残酷な面や暗い面が結構あるから、この小説の「暗さ、残酷さ」には納得できます。つまり、「あの十二国記の作者がこんな作品を?」とは、ならない。
ストーリー(発端)は、
「閉鎖的な因習を持った小島で、全裸の女性惨殺死体が発見される」
というもので、動機や犯人を追う「本格推理長編」と銘打たれた作品です。
惨殺死体…残酷です。
大人向け、なのね。祥伝社だし。(ホワイトハート♪じゃないのよ)
しかし、どうして残酷でなければならないのか、よくわからない。
もちろん話の中で必然性が説明されるんだけど。
むしろ「横溝リスペクト」と説明された方が納得するかも。なんだか妙に似てるよ~。
推理小説ですから、「犯人は誰なんだろう」と思いつつ読んでいくわけなんですが。
その経過が、なあ。
主人公は島の外の人間なので、島民から冷遇されて、当然、調査は難航するわけなんだけど、ある事を境にみんな突然協力的になるんだよなー。
そこから、主人公と誰が話していても、まるで「ワトソン&ホームズ」みたいになるし、だから、妙に説明くさい会話の連続になっちゃってるんだよなー。
最後の最後まで、
「こうだとしか考えられないから、こうなんだ」
という感じ。
理詰めだけで進んじゃうんだよなー。
「違うかも知れないよね?ホントのホントはどうなのさ?」と思っちゃいました。
スレててすみません。
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