映画 「エクスクロス 魔境伝説」 [映画]
映画 「エクスクロス まきょうでんせつ」
出演:松下奈緒、鈴木亜美、小沢真珠、中川翔子他 監督:深作健太
DVD:エイベックス・エンタテイメント(¥3416 税込) 買ってないけど…
オススメ度 ★★☆☆☆ (アイドル映画としては★★★★、ホラー映画としては★、かなー。)
原作は、「このミス」で話題になった「そのケータイはXX(エクスクロス)で」です。
読者投票ではとても人気があったらしいので、いつか読もうと思っていたのですが、先に映画のほうを見てしまいました。
中川翔子が出ている映画が観てみたかったんだもーん。
ストーリーそのものは、今となってはありがちかも知れません。
「山奥の秘湯を訪れた若い女性が、村の秘密に触れて襲われそうになる。」
というお話。
偶然、宿の押入れに落ちていた携帯電話が、外界と自分をつなぐ唯一の手段に。(自分の携帯電話は、とある事情から手放してしまう。)
秘湯に行くのは、松下&鈴木。大学生です。
正直、見る前は「どーかなー、アイドル映画って。」と思っていたけれど、鈴木亜美が意外にいい。特に、キレた以降の演技はとてもいい!
松下はマジメに演技していて(ブレがない一本演技。「深刻、かくあるべし!」みたいな。ホラーはそれで良いのよ。)、それとの対比がハッキリしていて、良かったんじゃないかなー。
中川翔子は、外部から色々アドバイスをする「ネット検索が得意な友達」の役。
ケガして同行できなかったのは、何か意味があるんじゃないの?と思ったけど、無かったらしい。
演技は別に…可とか不可とかそういうレベルじゃなかった、というか。ただ、一人だけ年が若く見えすぎだったかも。高校生みたいだった。メガネかわいかったけどねっ。
小沢真珠は、てっきり狂言回し役かと思っていたら、この作品をさらってしまった!!
何しろ、本当の恐怖の原因よりも怖いんだもん。
とにかく変だし。
この映画の主題になっている『怖いこと』とはほぼ無関係に、別の怖いことを演じるんですよ。無関係て!こんなホラーありえないでしょ。
この映画、新ジャンルだと思います。
笑えるホラー…とでも言いましょうか。
かといって、ブラックユーモアではないんだよねえ…。
結構怖いんです、ザンコクなシーンもあるし、不気味なシーンもあるし。
構成も凝っているんです、「一方その頃方式」っていう感じ。(私が勝手に名づけた)
同時進行で起こっていることがハッキリわかるし、切り替えが上手だと思いました!(巻き戻るというのはどっかで見たような演出だけどそれは置いておいて)
はじめのうちは、「ああ、不気味にしようとして失敗しちゃってるのかな?」と思っていたものが、中盤からは、「えーっと、これは笑って良いの、それとも怒るべきなの?」と思うシーンが頻発。
やがて「もしかしてわざと?わざとやってます?笑いなさいっていう意味なのね?」とわかってくる。
公式サイトを見ると、どうぞ笑ってくださいね、というやる気マンマン。
「開き直り…もしくはヤケクソなのでは…?」と思えるほど、自らの映画に突っ込むツッコム。
これで良いんでしょうか。
サイトで、最後の最後のオチも見せちゃってないか?なんだそりゃ。
いかがなものか、
と思うか、
おもしれえ!
と思うか、は、自由だと思う。
私は、アリだと思うけど、多分偶然こうなっただけなんだろうなあ、狙ってこうなったとしたら天才だけど、どう考えても絶対違うんだろーなー。と思います。
でもさーこのタイトルはないでしょ。
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