絵本(文庫版) 「ポテト・スープが大好きな猫」 [その他]
絵本 「ポテト・スープが だいすきな ねこ」
作:テリー・ファリッシュ 絵:バリー・ルート 訳:村上春樹 講談社文庫(¥500 税別)
オススメ度 ★★★☆☆
私は以前にも「村上春樹訳の猫の絵本(文庫版)」を買っています。
この2冊です。
空飛び猫シリーズのはじめの2作ですね。
このシリーズには続きも出ていますが、買っていませんでした。
「ポテト・スープ…」は空飛び猫シリーズではありません。
久々に、店頭で「猫+村上春樹」の組み合わせを見て、なんだか懐かしいなーと思って購入しました。
筋書きは…こういってはナンでしょうけど、これといって大きく感動するわけではありません。
あまりにもネタバレになるからはっきり書けませんが、動物モノって、「嫌な予感」を感じながら読むことってありませんか?「私、泣くことになるんだろーなー、チカラワザで感動させられちゃうんだろーなー」みたいな。
でもこの作品に、それは無かったです。
猫を飼っている人なら「あーなるほどね、わかるわー」と思うような、そんな感じのお話。
語弊があるかも知れませんが、「その程度のお話」。
(飼っていない人には、全然ピンとこないんだろうな。)
老人、猫、釣り。
…って…、あの有名な作品っぽいけれど、そういうわけでもなく。
これ、絵が良いんですね。
ファンシーな可愛さじゃなくて、そのものが持つ可愛らしさが出ている感じで。
もう一歩ポップ(マンガチック)だったら、コドモっぽくなってしまって、「はあ。わかりました。で、一体何が面白いんです?」という感じになっていたんじゃないでしょうか。
翻訳した村上春樹も、あとがきで、「表紙の絵が気に入っ」たのが翻訳のきっかけになった、と書いています。
でも、じゃあ大判の絵本で買い直すか、っていうと、それは無いです。
そこまでは。
ごめんなさいね。
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