漫画 「お伽もよう綾にしき」全5巻 [漫画]
漫画 「おとぎもよう あやにしき」
ひかわきょうこ (各¥400 税別)
オススメ度 ★★★☆☆
作者の都合でかなりゆっくりしたペースで連載されていたので、次の巻を読む頃には前の巻を忘れてしまっていたイマイチな読者です。
店頭で5巻を見つけて「おおー久しぶりの新刊」と思いつつ購入。
家に帰って袋から取り出して、帯に
「感動の最終巻!!」
と書いてあったことに気づく。
え、ええーーーーー!!!!
何となく、4巻までで物語の中盤頃なのかな、と思っていたので…。
ウーン、残念。
もう少しおじゃる様を見ていたかったなァー。
というわけで、ちょっとばかり、バタバタと終わってしまった印象があります。
作者も余白に「描きこぼしたところはまた改めて続編で」と書いていますから、心残りがあるようですね。
それでちょっと★渋めにしました。
以下、核心(ラスト)に触れます。
まだ最終巻を読んでいない方はキヨツケテー。
今回、主人公(善)と敵役(悪)との決着は、「有無をいわさず」の状態だった。
悪を悪として片付けた、というパターン。
「彼方から」のときと違って、敵役に救いの手をさしのべなかった。
改心とか後悔とかが、全然無しだった、ですよね?
これは、私にとっては、「おや…?」と思う展開だった。
「えー、どうしたの?やっつけてホッとして、で良いの?大丈夫?」みたいな。
だからといって、主人公が敵役を抱え込んで包み込んで…という状態になることを望んでいるわけでは、決して、ないんだけれど。
そうなったらそうなったで、多分、「同じパターンだね!悪くないけど、でもなぁー…云々」とか言っちゃうんだろうし。
それはそれとして。
ひかわさん(作者)が、描き続けられる状態にずっといられますように、新作がどんどん読めますように、と祈らずにはいられません。
割と、寡作なんですもん。
以前書いた「彼方から」のレビューはこちら。アラ、あんまり詳しく書いてなかったんだな私。
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