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小説 「卒業」 [小説]

卒業 (講談社文庫)

卒業 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1989/05/08
  • メディア: 文庫

小説 「そつぎょう」
東野圭吾 講談社文庫(¥590 税別)
オススメ度 ★★★☆☆

何となく手をつけずにいたんだけど…。
「加賀恭一郎シリーズ」の第1作目、「卒業」を読んでみました。


いま買うと、帯に阿部寛の写真があって、以下が書かれています。
 加賀恭一郎シリーズ
 第1の事件 大学四年 「卒業」 620円
 第2の事件 警視庁捜査一課 「眠りの森」 580円
 第3の事件 練馬署 「どちらかが彼女を殺した」 620円
 第4の事件 警視庁捜査一課 「悪意」 660円
 第5の事件 練馬署 「私が彼を殺した」 730円
 第6の事件 練馬署 「嘘をもうひとつだけ」 520円
 第7の事件 練馬署 「赤い指」 580円
 第8の事件 日本橋署 「新参者」 1680円 ※これだけ現在まだハードカバー版

ドラマの「新参者」を見て、面白かったと感じた人は、この帯を見て「買ってみようかな?」と思っちゃいますよね!
ただし、この作品では、加賀さんはまだ大学4年生で、卒論を書いている最中です。
この時点では、彼は、教師を目指しています。

お話は…
男3人、女4人の仲良しグループ。(うちカップル2組)
ある時、その中の1人が自室で手首を切り、出血多量で亡くなっているのが発見されるのだが、彼女の恋人も、他のメンバーも、自殺の動機が全く思い当たらない。
では、他殺なのか?だとしたら、誰が、なぜ?しかも部屋には鍵がかかっており、密室の状態だった。どうやって?
やがて第二の死者が出る。これも、誰が、なぜ、どうやって?という状況。

この作品で、まず探偵役をつとめるのは、主に、女性2人です。
加賀さんも調べているけれど、でも、とっても忙しいんですもん。
部活動とか、進路についての悩みとか、恋愛とか、とかとか。それに、剣道の試合とか。ちょー忙しそう。

まだまだ若い加賀さん…。
この作品に、ドラマ「新参者」の加賀恭一郎を期待してはいけないと思います。

彼はまだ刑事ではないので、「犯人を見つけること=つかまえる」ではないし、…ネタバレになるけど…ましてや、警察に報告することを目的にしているわけでもない。
純粋に、「なぜ」「どうやって」を究明しようとします。
この作品では、推理小説の定番、「誰が」は、ウーン、どうでもいいと言っては語弊があるけれど、後回し的です。

一応、分類としては「本格」らしいのですが、でも、この小説は、「青春ミステリ」ですよね。
そういうジャンルあるのかな?

現在の加賀であれば、断罪しようとするだろうか?

この間書いたのは、レビュウではないので、「新参者」については原作を読んでから書くことになると思います。
私は本は文庫で読むことにしているので、文庫になるまで待たなきゃ。
http://kudoi.blog.so-net.ne.jp/2010-06-20

ところで、加賀恭一郎は、私立探偵の「神恭一郎」とは何も関係ないよね?

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