映画 「デス・プルーフ」 [映画]
映画 「デス・プルーフ」
監督:クエンティン・タランティーノ 出演:カート・ラッセル ほか
ジェネオンエンタテインメント(AmazonにてDVD¥3559 税込)
オススメ度 ★★★☆☆
(残酷描写あり、1マイナス。)
↓ネタバレあり ちょっと長いです
この映画も、「プラネット・テラー」と同じく「グラインドハウス」の中の1本。
ただ、このDVDにはこの映画1本のみで、他の「予告編映画」は入っていなかった。
この映画にも、フィルムが途中で切れた「てい」で、突然シーンが飛ぶ箇所がある。
前半では、「縦線ノイズ」や「巻き戻り」で、昔の映画っぽい画面が演出される。
それが、後半の途中から突然画面は「白黒」になり、やがてカラーに戻るのだが、そこからどういうわけか、縦線ノイズは消えている?
何かの演出?フィルム修復しましたよ的な、何か理由があるのか?
さて、内容について。
いっやーーーーーこりゃまたバカ映画だわ。
バカ・カーチェイス映画。
いい意味で。
ちょっとビッチなかわい子ちゃんたち。
彼女たちをジーーーっと見つめる、顔に傷がある中年男。
しかも、彼女達の写真まで持ってるー。なんで?きもーい。こわーい。
この男は、自らを「スタントマン」と称している。
監督のタランティーノ扮するバーテンがいる店で、「自分は誰々のカースタントをやっていた!」と自慢するのだが、若い子たちは、その役者を知らない。
その瞬間の、スタントマンの気まずそうな淋しそうな顔…。
しかも彼が狙っている子達「じゃない方」の子達に、自慢するんだよね…。屈折してんだよね…。
自慢話が始まったとき、バーテンのタラちゃんがすーっとその場から離れていくのは、いつもその光景を見ているからなのかな。
ちょっと深読みしすぎでしょうか。
その後、彼は、冒頭のびっちちゃん達に接近して、ある程度の満足を得た…と思う。
でもそれは序章だ。
彼の本領発揮はこれからだ!
彼は、びっちちゃんたちを、ちょーひどいめにあわせるのだ。
恐らく彼は、そのことによって、性的な要素を含んだ自己満足を得たのだろう。
そういう事を示すセリフもある。
(「プラネットテラー」の3ステップ麻酔の女医さんと保安官が一瞬登場。)
そしていきなり1年以上経過?
え?
後半でも、彼はちょっとビッチなかわい子ちゃん達に目をつける。(中に、キルビルでユマ・サーマンのスタントを演じた女性が含まれている)
しかし相手が悪かった!!
急展開。
そしてブッツリおしまい。
えええーーーーー?
思わず笑ってしまった。
バカだー。
いい意味で。
ところで、後半で女性たちがペチャクチャ話しまくるシーン、全然面白くなかった。
タランティーノの作品には、こういう「無駄話シーン」が時々ある。
でもさーこれを入れるくらいだったら、チアリーダー姿の彼女が後から追ってきて加勢するとか、あっても良かったのに。
他の作品の「無駄話」は、たいてい男性同士で、それは面白い。
だってタラちゃん男だからー。
いくら取材しても「女同士の無駄話」のキモは分かるまい。というか、多分そもそも面白くないんじゃないかな。
男性同士の無駄話は「男の子」のものだけど、女性同士だとどこまでも「女」だからな。
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