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漫画 「山へ行く」「スフィンクス」(シリーズ ここではない★どこか) [漫画]

山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)

山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)

  • 作者: 萩尾 望都
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/06/26
  • メディア: コミック

スフィンクス (flowers comicsシリーズここではない・どこか 2)

スフィンクス (flowers comicsシリーズここではない・どこか 2)

  • 作者: 萩尾 望都
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/12/10
  • メディア: コミック

漫画 「シリーズ ここではない どこか 1 やまへ いく」
    「シリーズ ここではない どこか 2 スフィンクス」
萩尾望都 小学館フラワーコミックス(各¥530 税込)
オススメ度 ★★★★☆

↓ネタバレなし。

短編集。表紙には「ANYWHERE BUT HERE」と書いてあるが、そのタイトルの話は無い。
1 山へ行く
  宇宙船運転免許証
  駅まで∞<ムゲン>
  メッセージ
  あなたは誰ですか
  ゆれる世界
  くろいひつじ
  メッセージII 貴婦人
  ビブラート
  柳の木
2 メッセージIII オイディプス
  メッセージIV スフィンクス
  海の青
  青いドア
  世界の終わりにたった1人で(前編)
  世界の終わりにたった1人で(後編)
  しまうまのQ&A

「ここではないどこか」での話はもちろん、多分「ここではなくどこか」に行きたいのだろうな、と感じさせる話など、全部で16編。(前後編は1つとしました)
ただし最後の「しまうまのQ&A」はシリーズ外だと思う。「ANY…」が付いていないし。

「ここ」の定義は色々。現実、現代、日本などなど。

「山へ行く」「宇宙船運転免許証」「駅まで∞<ムゲン>」「海の青」「青いドア」「世界の終わりにたった1人で」の6編は、現代の日本が舞台で、小説家の生方さんが登場する。(「海の青」と「青いドア」ではほんのチョイ役だけど。)
彼は現実逃避しようとしてなかなか出来ないオトナだ。妻も子もいるからかな?
一方、妻も子もいるのにふぅっと違う局面に行ってしまう人(正確にはそんな過去があったと明らかになる人)も出てくるのだけれど。
違う作品なのに、何度も手袋を忘れてあわてるのが面白かった。

「メッセージ」シリーズには正体不明の長髪の男性が登場する。
彼の正体も登場の理由も全く不明。4では医術者っぽい呼び方をされているのだが、定かではない。

時系列は、4~3~2~1か4~3~1~2の順だろう。
1と2では彼の右手は青色で長い爪が生えている。しかしその過去にあたる3と4では、右手ははっきりと描かれておらず、影がつけてあるのみ。
3と4はタイトルからもわかるが、神話の時代の話。1と2は女性がドレスを着ているので、19世紀かな18世紀かな?という感じ。
つまり1・2と3・4はかなり間があいている。その間に何があったのだろう。

何となく、「銀の三角」を思い出した。
(といってもあいまいなイメージしか浮かばないので間違っているかも。再読しようかな?)

*****

私が一番好きなのは、1巻のラストの「柳の木」。
涙が出た。

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