漫画 「ゲバラシリーズ 菱川さんと猫」 [漫画]
萩尾望都・田中アコ短編集 ゲバラシリーズ 菱川さんと猫 (アフタヌーンKC)
- 作者: 萩尾 望都
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/09/22
- メディア: コミック
漫画 「ゲバラシリーズ ひしかわさんと ねこ」
原作:田中アコ 漫画:萩尾望都 講談社アフタヌーンKC(¥619 税別)
オススメ度 1話目は★★★★☆ それ以外は★★★☆☆
↓ちょっとネタバレあり
「ゲバラ猫がかわいいので(原作者に)お願いして漫画にしてみた」
と表紙の折り返しに書いてあります。
もともと萩尾さんは原作アリの作品が結構ありますが、このようなかわいらしいものは珍しいかも?
この本は短編集で、「菱川さんと猫」「ハルカと彼方」「十日月の夜」の3編が収められています。
全編通して出ているのは、ミツアミ姿が少女チックな22歳の白湯子(さゆこ)さんと、表題になっている猫のゲバラ。
ゲバラは猫、というか化け猫なのかな?
第一話、白湯子さんには職場の菱川さんの席に人間姿の猫が座っている…ように見えるのですが、周りの人は皆その猫を「菱川さん」と認識しています。
自分にだけ菱川さんが猫に見えるのか、他の人皆に猫が菱川さんに見えるのか?
実は後者が正解。
ゲバラが菱川さんに化けているのです。
白湯子は子供の頃から「化け」の正体が見えてしまうのです。
「恩返しのために菱川さんの身代わりをつとめている。」
と説明された白湯子は、不審に思いながらも黙っていてあげることを約束します。
この「菱川さんと猫」は、不思議でハートウォーミングなお話。
SFではなくファンタジーかな。と思う。
全編津軽弁なのも面白いですね。ただしどういうわけか猫のゲバラは標準語なんだけど。
このお話を読めただけでも良かったかな、と思います。
あとの2編は、これ↑に比べたらちょっと弱いかな。1話目がインパクトありすぎだったから。
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