小説 「万能鑑定士Qの事件簿」I、II [小説]
小説 「ばんのう かんていし キューの じけんぼ」I、II (現在12巻+新シリーズ1巻)
松岡圭祐 角川文庫(各¥540 税込)
オススメ度 ★★★☆☆
↓ちょっとネタバレ
1冊目と2冊目は1つのエピソード。2冊目が解決編みたいな。
事件といっても殺人などではない。都会に貼られた「力士シール」や、あといきなり大きな「インフレと経済崩壊」。
全体に、作者の「トリビア披露」を目的に書かれたような印象。
それが書ければ主人公は誰でも良いんじゃないかな?と感じた。
主人公は何でも鑑定できるすごい人なんだけど、岬美由紀と比べたら体力的にも精神的にもひ弱。恐らくこれから成長するのでしょう。
狂言回し的な役割の人や相談役の人もいて、千里眼シリーズのような孤高の主人公ではないのでホッとする。
ところで、このシリーズは少し未来の話で、社会に「鑑定士」という職業が浸透しているという想定なのだが、今のところSF的なお膳立ては低い。
「千里眼」シリーズでも、最初のうちは「画面が空中に表示されていて、声で全て操作できるパソコン」とかちょっとSFちっくなアイテムが出てきたが、後半になるほどそういうガジェットは出てこなくなり、てゆかワンセグとか未来の話じゃなくて今だよね?ってなってきて、少し未来だと思って読んでいるのは私だけで作者自身ももう忘れてるのかなーと思ったものだ。
このシリーズではどうなるだろう。
続きは、多分、買う。
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