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小説 「ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~」 [小説]


ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

  • 作者: 三上 延
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: 文庫

小説 「ビブリア こしょどうの じけん てちょう ~しおりこさんと きみょうな きゃくじんたち~」
三上延(えん) メディアワークス文庫(¥590 税別)
オススメ度 ★★☆☆☆

↓ネタバレあり


帯に、
「2012年本屋大賞ノミネート!!」
「書店員さん、新聞、雑誌からも大絶賛!!」
「本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベストテン第1位」
「オリコン週間"本"ランキング文庫部門1位(2012年1月16日付)」
「TBS系列王様のブランチで紹介されました」
…とベタボメに書いてあったので、すげーなと思って購入。

買ってから「これはいわゆるライトノベルだ」と気づいた(表紙をめくるとカラーイラストを発見したから)のだが、まあ別にいいや、別に大人向けとの区別は無いんだろうし、
と思った、
…のだが、少なくとも一つあったと思う。

それは「トキメキ」。
古書店の女主人と語り手の主人公の間の関係。

似たようなパターンはもちろん大人向けの作品にもあるのだが、描写が若々しいというか青いというか、そんな感じで、読んでいるとちょっと気恥ずかしくなった。
正直、古書店の女主人の胸が大きいことに気づいた主人公がどぎまぎするシーンなどは、いいからいらないからそういうのは!と思った。照れるわ。
多分「萌え要素」って事なんだろうなあ~よくわかんないけど。

「古書店に持ち込まれた本にまつわる小さな謎を、女店長が解き明かしていく」というのが主な流れ。
しかも彼女は現在怪我をして入院中なので、車椅子、もとい、安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)風である。
ただし殺人事件は無い。今のところ。
北村薫の「円紫さん」シリーズにちょっと似ているかも。

第一話 夏目漱石「漱石全集・新書版」(岩波書店)
第二話 小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」(新潮文庫)
第三話 ヴィノグラードフ・クジミン「論理学入門」(青木文庫)
第四話 太宰治「晩年」(砂子屋書房)

それぞれの本は謎をまとっている。
「漱石全集」に書かれたサイン。
「落穂拾ひ…」の価値(?)。
「論理学入門」を売るタイミング。
「晩年」を欲しがる理由。
主人公の謎も、これらに微妙にからんでいる。上手ですね。

私はどの作品もよく知らない。
知らなくても差し障りはなかった。なかったが、知っているともっと深く楽しめるのかも?とは思った。

あと、「本そのもの」が好きな人は、より楽しめるだろう。
上記の謎には、作品というよりも「なぜこの本?」という謎も含まれているからだ。
「落穂拾ひ…」なんかは、新潮文庫でなければならない理由があるのだ。

さて、残念ながら私は「本そのもの」を好きなわけではない。
こんな事を書いたら「本そのもの」が好きな人に叱られるだろうが、読みかけの本を伏せて置いても、私は平気だ。
(そうやって置くとすっげー怒る人いるよね。)
(あ、もちろん、借りた本はこんな風には扱いません。失礼だもの!!)
だから、書痴(とてもとても本が好きな人)の気持ちは想像できない。

それ以前に、私には古書の「よさ」が分からない。
初版とかにも全然興味がない。
私はただの活字好きなので、同じことが書いてあるのなら、文庫本で良いし、むしろ新刊が良い。
何ならデータでも平気。
ごめんなさい。

こんな私が、どうしてこの本を人にススメられるだろうか?
というわけで星の数は少なめ。
ホンット、ごめんなさい。

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