漫画 「好きです、この少女まんが。 １恋愛」 [漫画]
- 作者: ろびこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/13
- メディア: コミック
漫画 「すきです、 この しょうじょまんが。 １ れんあい」
ろびこ、花郁悠紀子、くらもちふさこ、ジョージ朝倉、小野弥夢、克間彩人、文月今日子、多田かおる
講談社 （￥886 税別） オススメ度 ★★★☆☆
※以下、敬称略。ご容赦を。
このシリーズは、８５人の少女漫画家に、過去の短編作品を自選または他選してもらい、それをテーマ別に５冊にまとめたもの。
全部で400作品が挙げられたそうだが、全部収録するわけにはいかないので、スタッフが更に選んだらしい。
表紙は「おおやちき」。
全体を見ると、出版社関係なく新旧入り混じって収録されている。
ただし、1970年代以降から、ってカンジ。50～60年代のいわゆる「黎明期」の作品は見当たらないような気がする。
一巻目の「恋愛」に収録されているのは８作品。
（１）ろびこ「ビー玉の橋」
講談社『デザート』2008年4月号掲載 青木さき選
（２）花郁悠紀子「春秋姫」
秋田書店『ビバ・プリンセス』1978年秋季号掲載 いとうあいこ選
（３）くらもちふさこ「冬・春・あなた」
集英社『別冊マーガレット』1977年2月号掲載 自選
（４）ジョージ朝倉「恋文日和（あたしをしらないキミへ）」
講談社『別冊フレンド』1999年10月号掲載 桜井まちこ選
（５）小野弥夢「ロマンティカル・ブルー・イルミネーション」
講談社『別冊少女フレンド』1978年12月号掲載 自選
（６）克間彩人「骨壺」
講談社『別冊フレンド』2005年8月号掲載 菅原じょにえる選
（７）文月今日子「みちくさ」
講談社『別冊少女フレンド』1975年4月号掲載 原ちえこ選
（８）多田かおる「ピンクの雪が降ったら…」
集英社『別冊マーガレット』1988年2月号掲載 みやうち沙矢選
選んだ漫画家からの推薦イラストやコメントも載っていて面白い。
それぞれの方が、それぞれに思い入れのある作品を選んでいるので、共感出来たり出来なかったり、は、当たり前。
そもそも「85人が400作品を挙げた」という事は、平均すると一人で４～５作品を推薦しているという事だし。
私は半分以上読んだことがなかった。
なるほど、これが少女マンガの原点なんだろうな、と思った。
私にとっては、「そうそう、これこれ！」と思える作品は無かった。
中には正直いって「えーこれのどこが…」と思うものもあった。
あと「あー何これ恥ずかしい～」と思うものも。
例えれば、友達から「これ面白かったよ！読んでみて！」と言われた、みたいな。
そういうのって、ノーサンキューな時もありますよね？
では私は「少女漫画チック」なものに鈍感なのか？というと、どうも私にとっての少女漫画は、「系統」がズレているのかも。
私は、「おとめちっく」系統を「少女漫画の代表」と考えがちなのだと思う。乙女ちっくといえば集英社『りぼん』だよね。集英社と講談社はかなりカラーが…（少女漫画論を書くときりがないので省略）…。
実は私はこのシリーズの五巻目の「異彩」が欲しいと思ったのだが、でも、五巻だけって変かな？と思ってとりあえず一巻目を購入したのだ。
結論としては「あー系統が違うかも」だったので、当初の目的の五巻を買っておけば良かったな～と思いました。
ハッハハハ…。
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