漫画 「GANTZ(ガンツ)」 全37巻 [漫画]
漫画 「ガンツ」 奥浩哉 集英社ヤングジャンプ・コミックス(¥514 税別)
オススメ度 ★★★☆☆
終わったねえ…。
1巻は13年前なんですね。
↓超ネタバレあります。
私はこのブログでは一作目の映画とノベライズの話と、二作目の映画とノベライズの話くらいしか書いていませんが、ずっと漫画を読んでいました。
わたし的には、10巻くらいまではオススメ度星4つでした。
怖いけど、どうなるんだろう!という、ちょっとワクワクした気持ちで読んでいました。
何々星人といってるけど、本当に異星人なのか、それとも実は「何かサイエンスフィクション的なからくり」があるのかも?と思いつつ。
(一作目の映画は8巻くらいまでなので、私にとっては「イイトコ」を映画にした、という感じ。)
やがて、20巻くらい(いわゆる大阪編)で、何か、読むのが辛くなってきた。
それまでも、残酷シーンが「生理的にきつい」と思っていたので、
戦いに勝つと、また次の強い敵が現れて、
この繰り返しが何度も続いて、まるでジャンプみたいで。
あ、ジャンプなんだけど。
このあたりで「先が気になるから読まずにいられないけど、
でももう、早く終わって欲しい…。」と思うようになってきた。
自分の中では評価が下がり、星3つくらい。
27巻、イタリア編で「そろそろ終わるのだろうか」と思ったのもつかの間、
次の28巻で、「やっぱり異星人なのかよ!」的な。
誰も「異星人ではない」と言っていないのに、勝手に、「かよ!」的な。すみません。
30巻くらいの頃に映画があって、
「やっぱり、出だしのあたりが面白かった。面白かったあたりを映画にしたんだろう。
『どうなるんだろう』って思っていた時が一番良かった。」
と思っていました。
でも、私にとっては、夢オチと宇宙人オチはガッカリの代名詞なのだ。星2つ。
そして最終巻に向けては、「整理」に入っていた感じでした。
これまでしょっちゅう描かれていた、登場人物たちの葛藤はアッサリしたものになり、
主人公は理不尽なまでに超人的に描かれ、仲間同士の絆などもほとんど描かれず、ただただ、戦う。
「事象」だけが描かれていました。
ラストは、一つの勝利で全てが片付いたようになっていましたが、
たくさんの人が犠牲になったという事実はどこに行ってしまったのでしょう?
襲ってきた宇宙人は全滅したわけではないし、
他の人(?)がまた襲ってこないという保証もないし、
「ガンツ」のシステムが終わったのかどうか、また復活するのかも分からない。
一応ハッピーエンドなのでしょうけど、何だかもやっとした気持ちです。
それでも、全体を通しては「星3つ」です。
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