映画 「海街diary」 [映画]
テレビでみました。
原作(漫画)1巻についてはこちら→過去のレビュ
2016年現在、漫画は7巻まで出ています。
映画 「うみまち だいありー」
原作:吉田秋生 監督:是枝裕和 出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず
ポニーキャニオン(¥3600くらい~) オススメ度 ★★★★☆
少しネタバレ↓
時間的には、原作漫画の2巻くらいまで。
ただし、エピソードは3巻か4巻くらいまで取り込まれているように思います。
(例えばアフロ店長の過去は、原作漫画ではすぐ出てこなかったと思う。)
監督さんが映画にしたいと思ったエピソードをつないで作ってあるのかな。
どの話も我々の日常と同じで、「これ」という大きな事件が起こるわけではありません。
フリンとか身内のいざこざとかを大きな事件と言わなければ、だけど。
原作も同じ、このお話は、とことん、身内の大人たちが勝手なのです。
そして、周りの(他人の)大人たちは、とことん、優しい。
リアルだわー。
たぶん、身内だからこそ、勝手だと感じるんだよね。
父親は、別の女性とカケオチ結婚して娘(これが後に四女となる)が出来て仙台で暮らし、そのうちに四女の母が亡くなって、連れ子がいる別の女性と結婚して山形で暮らし、闘病の末に死亡しています。
法律的には問題はないようですが、…やっぱり、三姉妹の側から見れば、ヒドイです。
映画には話だけで人物(映像)は登場しません。
三姉妹の母も、夫が家を出て数年後に、別の男性と結婚するために家を出てしまいました。
結果的に、実母に自分の娘たちを押し付けた形になります。
母もまた自分たちを捨てたのだ…と三姉妹が思ったとしても無理はないでしょう。
映画では大竹しのぶさんが演じていました。
少し遠い立場の大叔母は、姉妹にとっては「うるさがた」と感じながらも、頼もしい存在です。
樹木希林さんが演じていました。
母に、「浮気されたされたって言うけど、あなたも悪かったんじゃないの」なんて痛い言葉をあえて言ってくれたりします。
あの場面では、自分が言いたかったという事ではなく、四姉妹のために言ったんだと思う。
映画公開前にあちこちで前宣伝されていましたので、
私は、「四女役の広瀬すずさんは、事前に台本を渡されず、撮る直前に監督から『こう言ってね』と言われて演じている」と知っていました。
だから何か一人だけ、演じている感が薄いのですね。
張り詰めたような静かな緊張と、慣れてきて生き生きしてくる感じ、演技とは思えませんでした。
(余談ですが、『しらすトースト』も紹介されていましたね、確かスマスマ?
うまそう!!!でした)
この映画は、四姉妹のキャストについてどう感じるかで、ほぼ評価が決まるのではないでしょうか。
私は高評価です。
かっちり長女、くだけた次女、のんびり三女、そして、自分探し中の四女。
それぞれの服装もよくて、何もかもが役柄にハマっている感じ、感心しました。
中でも三女役の香帆さんは、能天気そうでいて実は複雑な思いを抱えた三女にナチュラルに化けていたカンジ。
彼女は、父親が出ていった時も母親が出ていった時も小さかったので、あまり記憶がないのです。
だから、姉たちが「お父さん、こうだった」「お母さん、こうだった」と話し合う時、実に複雑な表情になります。
目がキラキラして、口元はうっすら笑っていて、でも、淋しそうなの。
後半では「姉が『お母さんのカレー』と言っているカレーよりも、自分にとっては『おばあちゃんのカレー』が懐かしい」的なことを言います。
どうせならアフロヘアで言って欲しかったけどね!
あと、わたし的には長女は「あーさーくーらー!」とか言ってた頃の松下由樹ですねーー。
そんな配役、もちろん無理ですが、頭の中ではアリです。
ラストの、じゃれあいながら波打ち際を歩く四人、良かったですよね。
ほのぼのしていて、喪服だからちょっぴり悲しさもあって。
(細かいことを言えば、それぞれが着ている喪服の違いが面白かった。スカート丈とか、こだわりが感じられました。)
原作を知らなくても、四姉妹のうち誰かが好きだからという理由でも、見てみて欲しい。
見て損はしない映画だと思います。
原作(漫画)1巻についてはこちら→過去のレビュ
2016年現在、漫画は7巻まで出ています。
映画 「うみまち だいありー」
原作:吉田秋生 監督:是枝裕和 出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず
ポニーキャニオン(¥3600くらい~) オススメ度 ★★★★☆
少しネタバレ↓
時間的には、原作漫画の2巻くらいまで。
ただし、エピソードは3巻か4巻くらいまで取り込まれているように思います。
(例えばアフロ店長の過去は、原作漫画ではすぐ出てこなかったと思う。)
監督さんが映画にしたいと思ったエピソードをつないで作ってあるのかな。
どの話も我々の日常と同じで、「これ」という大きな事件が起こるわけではありません。
フリンとか身内のいざこざとかを大きな事件と言わなければ、だけど。
原作も同じ、このお話は、とことん、身内の大人たちが勝手なのです。
そして、周りの(他人の)大人たちは、とことん、優しい。
リアルだわー。
たぶん、身内だからこそ、勝手だと感じるんだよね。
父親は、別の女性とカケオチ結婚して娘(これが後に四女となる)が出来て仙台で暮らし、そのうちに四女の母が亡くなって、連れ子がいる別の女性と結婚して山形で暮らし、闘病の末に死亡しています。
法律的には問題はないようですが、…やっぱり、三姉妹の側から見れば、ヒドイです。
映画には話だけで人物(映像)は登場しません。
三姉妹の母も、夫が家を出て数年後に、別の男性と結婚するために家を出てしまいました。
結果的に、実母に自分の娘たちを押し付けた形になります。
母もまた自分たちを捨てたのだ…と三姉妹が思ったとしても無理はないでしょう。
映画では大竹しのぶさんが演じていました。
少し遠い立場の大叔母は、姉妹にとっては「うるさがた」と感じながらも、頼もしい存在です。
樹木希林さんが演じていました。
母に、「浮気されたされたって言うけど、あなたも悪かったんじゃないの」なんて痛い言葉をあえて言ってくれたりします。
あの場面では、自分が言いたかったという事ではなく、四姉妹のために言ったんだと思う。
映画公開前にあちこちで前宣伝されていましたので、
私は、「四女役の広瀬すずさんは、事前に台本を渡されず、撮る直前に監督から『こう言ってね』と言われて演じている」と知っていました。
だから何か一人だけ、演じている感が薄いのですね。
張り詰めたような静かな緊張と、慣れてきて生き生きしてくる感じ、演技とは思えませんでした。
(余談ですが、『しらすトースト』も紹介されていましたね、確かスマスマ?
うまそう!!!でした)
この映画は、四姉妹のキャストについてどう感じるかで、ほぼ評価が決まるのではないでしょうか。
私は高評価です。
かっちり長女、くだけた次女、のんびり三女、そして、自分探し中の四女。
それぞれの服装もよくて、何もかもが役柄にハマっている感じ、感心しました。
中でも三女役の香帆さんは、能天気そうでいて実は複雑な思いを抱えた三女にナチュラルに化けていたカンジ。
彼女は、父親が出ていった時も母親が出ていった時も小さかったので、あまり記憶がないのです。
だから、姉たちが「お父さん、こうだった」「お母さん、こうだった」と話し合う時、実に複雑な表情になります。
目がキラキラして、口元はうっすら笑っていて、でも、淋しそうなの。
後半では「姉が『お母さんのカレー』と言っているカレーよりも、自分にとっては『おばあちゃんのカレー』が懐かしい」的なことを言います。
どうせならアフロヘアで言って欲しかったけどね!
あと、わたし的には長女は「あーさーくーらー!」とか言ってた頃の松下由樹ですねーー。
そんな配役、もちろん無理ですが、頭の中ではアリです。
ラストの、じゃれあいながら波打ち際を歩く四人、良かったですよね。
ほのぼのしていて、喪服だからちょっぴり悲しさもあって。
(細かいことを言えば、それぞれが着ている喪服の違いが面白かった。スカート丈とか、こだわりが感じられました。)
原作を知らなくても、四姉妹のうち誰かが好きだからという理由でも、見てみて欲しい。
見て損はしない映画だと思います。
2016-05-22 10:50
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