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映画 「ミスト」 [映画]

ネットフリックスで見ました。
キングの原作は、ずいぶん前に読みました。
ラストが違う気がする。(やはり違いました。後で書きます。)


映画 「ミスト」
原作:スティーヴン・キング 監督:フランク・ダラボン 出演:トーマス・ジェーンほか (株)ポニーキャニオン(¥1700くらい)
オススメ度 ★★★☆☆

この監督は、同じキング原作の「ショーシャンクの空に」と「グリーンマイル」も監督されています。
どんだけ好きなのー。

以下、激しくネタバレ。
原作と映画のラストの違いについて、そして「ダーク・タワー」についても書いています。


オープニング、主人公(画家)が描いている絵は、そびえたつ「ダーク・タワー」の前に立つ「ガンスリンガー」。
えっ。
なるほど。
ええっ?

実はワタクシ、只今「ダーク・タワー」シリーズを読んでいます。
そういう人だけがこのオープニングの意味がわかるというワケですね。
(ちゃんと、映画なりの結末があるので、ダークタワーを知らなくても大丈夫ですが。)

これは、知っている人だけに対するサービスなのでしょう。
けど、でも、私はこういう仕掛けは、あまり好きではないなー。
だって、こういう↓事になっちゃうでしょ?

(注:以下の用語は私の意訳であって、正式用語ではありません)
「ダーク・タワー」の舞台は、いわゆる「異世界」です。
主人公のガンスリンガー(西部時代のガンマンのような存在)は、どこかにある「ダーク・タワー」を目指しています。
このタワーは崩壊しかけていて、そのせいで世界(異世界も、我々が住む世界も)にゆがみ(異常・破綻)が起こっています。
この「ゆがみ(異常・破綻)」は、これまでのキングの作品で起こった様々な怪異の事です。
あれも、これも、タワーが崩壊しかけているせい、って事です。(これが、「ダーク・タワー」が、これまでのキングの作品の集大成と言われるゆえんです。)
ガンスリンガーがタワーを修復すれば、世界が救済できるハズ。さあタワーを目指せ!というのが、ダークタワーのメインストーリーです。

冒頭の絵は、この「ミスト」の中で起こっている現象もダークタワーの崩壊が原因だ、という暗示なのでしょう。
ということは、ガンスリンガーがタワーを何とかすれば、ミストの住民も助かるワケです!


…ってこと?
ええーーーーー。

いや、映画は映画で完結させないとね。
映画の中では、
「軍の研究が失敗して、異世界から怪物がこの世界に入り込んできた」
と言っています。
ただし、最後まで、根本的な解決策は示されません。
『ストレンジャー・シングス』を見た人は、「イレブン呼んで!」と思ったよねー。
穴、閉じよーよ…。

さて、この映画は、最初から最後まで、「ああ、何々しなきゃ良いのに」の連続です。
切れてケンカなんかしなきゃ良いのに。
(でもケンカしなかったらお話が進まないよね。)
シャッター開けなきゃ良いのに。
(でも開けなかったらお話が進まないよね。)
明かりをつけなきゃ良いのに。
(でもつけなかったらお話が進まないよね。)
延々と。

ラストがその最たるもの。
なぜ皆、揃いもそろってああいう判断をするのか!
「ちょっと、あたりを見てくる。ダメモトだ。」
みたいな事は考えられなかったのか?
実は何日もたってるの?疲れちゃったの?(何日もたったという描写はないんだけど)

はあー。ラストの「救いのなさ」に、すごく暗い気分になりました。
元気がない時に見ちゃダメだと思う。

原作では確か、「これからどうなるのかな…?もしかしたら、希望があるのかな…?」みたいな感じだったと思います。
映画版のラストは、監督の提案を、原作者のキングが受け入れたらしいんだけど、こんな絶望的なラストにするなんて、ビックリだ。
ショーシャンクとグリーンマイルが、割とほわっと終わったから、あえて、こういう風にしたのかな。
うーむ。

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