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小説 「千里眼の水晶体」 [小説]

千里眼の水晶体 (角川文庫)

千里眼の水晶体 (角川文庫)

  • 作者: 松岡 圭祐
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 文庫
小説 「せんりがんのすいしょうたい」
松岡圭祐 角川文庫(¥514 税別)
オススメ度 ★★☆☆☆

旧日本軍が研究していた生物兵器、熱帯で活性化するウイルスが、山火事に乗じて盗み出され、しかも感染者が大量発生!
感染から数日で死んでしまうほど強力だが、罹患したのは、不潔恐怖症の人々ばかり。なぜなら、普段から抵抗力が低いから。

…エーーーーー?

例によって、主人公が、当時の研究について調べ、対策(ワクチン)作成のための書類を発見しようと奔走するわけですが…。
「あと数時間で死ぬ!」
みたいな状況の中で、ワクチンの作成方法を書いた書類を見つけ出したところで、薬を作る時間がなくない?どんなに優秀なスタッフだ、って言っても。

せめて「あと数日で!」という設定に出来なかったのか。

今回の騒動の中心人物の、詐欺師チックな女性も登場。
主人公と因縁のある巨大企業に取り込まれて、「続く」みたいな感じで終わっている。主人公と敵対することになるのだろう。(でもなんだか、前の千里眼のときの敵に比べると小粒なんだよなあ…。これから成長するのかな、悪い意味で。)


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