映画 「クローバーフィールド HAKAISHA」

クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

• 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
• メディア: DVD

映画　「クローバー　フィールド　はかいしゃ」
監督：マット・リーヴス　出演：マイケル・スタール=デヴィッドほか　パラマウントホームエンタテインメントジャパン（Amazonにて4/30時点￥3092　税込）
（５月にもっと安い版が出るみたいです）
オススメ度　★★★☆☆



正体不明の破壊者（怪獣？）が登場する怪獣映画…なのですが、戦いの様子を描くのではなく、逃げ惑う人々に焦点を当てたもの。
解決の様子は描かれませんから、スッキリしたい人向けではありません。

オープニングで、「コード名『クローバーフィールド』」とか「この映像は○○（場所）で発見されたもので…」という注意書きが入ります。
この映画は、誰かが撮った記録なんですよ、という事です。
（ということは、一応の解決はみた、っていう事かな…？と想像されますが、本当のところはわかりません。）

パーティーでビデオカメラを回していたら、突然ズシーンと地響きがして、皆であわてて屋上に出てみると、街で爆発が起きている。
ヤバイ！逃げろ！とばかりに表通りに出ると、自由の女神の首が飛んできて…（このシーンが有名なようだ）。
と、ビデオには、突然起こった惨事がそのまま記録されていきます。

以後、このホームビデオでの映像が最後まで続きます。

ビデオにはもともと、デートする二人の映像が収められていて、それに惨事が上書きされていくのですが、時々撮影を中断すると、前の画像がチラッと出てきます。
１ヶ月くらい前の画像の、なんとも平和そうなこと。
この二人が、惨事の最中にも互いを気にしあう…というのがストーリー運びのキモになってくるので、一種の恋愛モノと解釈することも出来る映画です、っつっても、モンスター関係のインパクトがすごすぎて、ロマンティックなムードはぶっとんでしまうだろうけど。

（一説には、デートシーンの画像の中に、今回の惨事につながる画像がある、というんですが、私は確認できませんでした。）

モンスターは、結局何なのか、は、わかりません。
最初は本体はあいまいにしか映りませんが、後半、モロに出てきます。
前評判でゴジラリスペクトと聞いていたので、ゴジラみたいなモンスターかな？と思っていたら、全然違いました。なんつーか…気持ち悪い姿でした。

足音も何もしないで突然背後にいるとか気配もなしに近くにいるとか、ちょっと「このモンスターテレポすんのか？」と思っちゃったりしたけど…。

そのモンスターに寄生していたらしい、クモのよーな生き物もキモチワリィ。そいつらもやっぱり正体不明。手ごわいし。
寄生て…すごいアイディアだな。
こっちに向かってびょーんと飛んできたりして、まるでゲーセンのゲームみたいだった。

見る前から、なぜ「クローバー」なのか？と思っていたのですが、これもわかりませんでした。
解説サイトで、モンスターが「クローバー」と呼ばれているらしい、とわかりましたけれど、でもそれはなぜなのかってことはわからないまま。

続編の噂があるので、戦いの様子はそこで描かれるのかなあ？それとも後日譚になるのかな。
複数匹いるらしいから、逆襲とか…？

冒頭にも書きましたが、「モンスターが来ました。皆こんな風に大変でした。ブツッ（おわり）。」という感じなので、物足りなく思う人もいそうですね。
軍隊の対応も、なんか、ユルい感じだし。

私は、この『心地悪さ』が、仕組まれているとわかりつつも、イイと思いました。
電池どうなってるのよとかカメラ片手で持ちながら色々作業しちゃってます？とか、停電しないのかよ（電源よく生きてるよな）とか思いながらも、それを吹き飛ばす『心地悪さ』。
とはいえ、オススメ度は控えめにつけました。

この手法、近年ではよく見かけるかも知れません。手持ちのカメラで撮っている（という設定）ので、視点がユラユラします。
酔いやすい人は気をつけて。

タグ：★★★☆☆