小説、漫画 「ジェネラル・ルージュの凱旋」

小説　「ジェネラル・ルージュの　がいせん」上・下
海堂尊　宝島文庫（各￥500　税込）
オススメ度　★★★☆☆

漫画　「ジェネラル・ルージュの　がいせん」
漫画：高遠るい　原作：海堂尊　宝島社ワンダーランドコミックス（￥460　税込）
オススメ度　★★★☆☆

結構まえに既に読んでいたのですが書いていませんでした。
今ちょうどテレビドラマをやっていますね。


「チームバチスタ」シリーズとしては、第三作目。（二作目は「ナイチンゲールの沈黙」です。小説版のレビューはこちら。 単発のテレビドラマについてはこちら。）

この作品が映画や連続ドラマ化の第２作目になったのは、いま救命救急がはやっているから…なのかなー？
テレビと小説は全っ然！違うけど。（映画は未見）

漫画は、ほぼ小説通り。
表紙を見ると、ちょっとジェネラルの顔が怖いですが、じっさい、原作では結構なオジサンなんですよね…。
…にしても、もうちょっとキレイ系にするとか、かっこよく描けば女性が手に取りやすいと思うんだけどなあ。

ざっとお話を知りたい場合は、漫画がオススメです。

小説では、救急の「必要性」と、その「『金食い虫』的な実情」とのせめぎあい、
手続きが煩雑な病院の様々な「書類仕事」によって後回しにされてしまう「信念」が描かれていた。
恐らくこれはもっとも大きいテーマなんだと思う。
（マンガでは後者は省略されていた）

一方、テレビではそれは薄い。
毎回不思議な症状を解決していくのは、連続ドラマなんだから、一種のエンタテインメントとしてアリだと思うけど、もっと「ドクターヘリ」の話が入っていても良いのではないだろうか。
事務長とジェネラルとの、お金の件についてのやり取り、あるにはあったけど、ホント、ちょこっとだった。

また、テレビでは業者との癒着もあからさま。
それに、製薬会社が新しい病院を作るとか言ってなかったっけ？ジェネラルを院長に、とか言ってたよね？

うーーーん？
カテーテルを優先的に使ってもらう見返りとしては大きすぎませんか？
そんなに儲かるものなの？（病院事情は分からないのですが、何千万円単位とかじゃない気がします。）
それとも原作よりもっと大規模な「何か」があるのかな？
この違和感がきれいに解消されるのか、疑問です。

テレビのことを中心に書いてしまった。
あと…悪いんだけど、シゲさんの役いらなくねー？（ファンの方ごめんなさいね）

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