漫画 「重機人間ユンボル」 [漫画]
漫画 「じゅうきにんげん ユンボル」
武井宏之 集英社 ジャンプコミックス(¥490 税込)
オススメ度 ★★☆☆☆
「仏ゾーン」「シャーマンキング」の作者です。
私は、シャーマンキング前半の「ユルい」雰囲気が好きで、後半の「対決対決また対決」の展開は、「ああ結局ドラゴンボール方式になっちゃうんだなあ」と思っていたクチでして、今回も「そうなんだろうなあ」と買ってみたら、そこに行き着く前に終わっちゃった、という感じで。
少年雑誌そのものは、私は買わないので、本屋でこのコミックを見たとき、「タイトルに『1』って書いてないって事は全一巻?しかも厚いということは、…打ち切りだった?」と思ったのですが、やはりそうだったみたいですね。
ジャンプは、アンケートの結果が悪いと、切られてしまうらしい。
この作品は、世界観が独特(世界は『土木工事』を中心に構築されている。すごい重機=強大な力=正義、みたいな。)なので、ある程度のページ数を、その説明のために割かなければならなくなり、おそらく、『子供な読者』にとっては「わけわからん!」となったのだろう、と推察されます。
作者があらかじめガッチリと世界を構築していた(設定資料的な絵も掲載されている)ため、そのことを先に出してしまって、それからゆっくりと「対決対決また対決」に突入しよう、と思ったのでしょう。でも、現実には、そんな時間がなかった。
あと何回、と決められて、最終ボス(の予定だったんだろうな)を、ずいぶん早く登場させざるを得なかった。バタバタと予定調和に持っていかざるを得なかったのでしょう。
これではお話の評価のしようがない…必然的に、★も少なくなりました。
たとえば主人公が、「この世界は一体どうなっているんだ」と、仲間とともに解き明かしていくような形式だったら、幼い読者もついていけたかも。と思うと残念です。
(または、掲載誌がジャンプ以外だったら…。これは言っても仕方ないんだろうけど、サンデー系のほうが生き生きしそうじゃないですかね?)
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