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漫画 「林檎ものがたり」 [漫画]

林檎ものがたり―りぼんおとめチックメモリアル選 (集英社文庫―コミック版)

林檎ものがたり―りぼんおとめチックメモリアル選 (集英社文庫―コミック版)

  • 作者: 田渕 由美子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 文庫

漫画 「りんごものがたり」
田渕由美子 集英社文庫(¥638 税別)
オススメ度 ★★★☆☆

収録作品
 「林檎ものがたり」
  EPISODE I、 EPISODE II、 EPISODE III
 「やさしいかおりのする秋に」
 「白いカップにお茶の色」
 「ローズ・ラベンダー・ポプリ」
 「百日目のひゃくにちそう」
 「菜の花キャベツがささやいて」

いやぁ懐かしいなあ。「おとめちっく」。「チック」ではなく「ちっく」なのもポイントですよね。
今はこういうのって、何て呼ぶのでしょうかね?
こういうの↓
「平凡で、ちょっぴりドジな女主人公が、様々な空回り(主として誤解)の末に、憧れの人(美形の男性)から、くせっ毛のアタマをくしゃっ☆とされ、『バカだなあ。そのままの君で良いんだよ♪』と言われて、うれし涙をポロポロ流す。きっとこの先には、ほんわかした幸せが待っている。」

……。
ギャーッ!!あり得ない!

と叫びながら、真っ赤になった顔(白い黒目…としか表現のしようがないなあ…に横線+頬に斜線)を隠して、机を「ばんばん☆!」と叩く。
↑こういうのも。

この本に納められているお話も、上に書いたような「ロマンティック」なお話ばかり。絵もお話も、かわいらしくてホッとします。(おとめちっく系の中ではこの方の絵柄が私は一番好きです)
中には「おいこれストーカーだろ!」というのもあるけど。まあいいのよ、それは。(いいのか)

我々は当時、こういうお話を読んで、心から憧れ、そして、とても安心したのだと思う。
だって、「こんな私」でも、無理しなくても、いつか素敵な人から愛してもらえるかも知れないのだから。
かわいらしい絵柄、しゃれた小物、好感のもてる(元気な子ならOlive、大人しい子ならnon-no、ですかね)服装、さわやかにあふれる緑(自然)が、よりいっそう、我々のやる気(※)を盛り上げるのだった。

(※)何のやる気か、っていうと、今でいう「愛され○○」でしょうね。
年頃の女子が夢見ることは、今も昔も、愛し、愛されること、なのでしょう。
危険だよなあ…。
(もちろん、実は、それだけじゃない。同じ頃、少女漫画には「スポコンブーム」もあった。でもここでは略。)

恋愛ものは、劇画タッチの作家たちも当然描いていたわけだが、「運命に翻弄されるヒロイン」は、自分からすごーく遠いところにいるわけで、「おとめちっく」の魅力とは全く別モノだったと思う。

あ、思い出した事が一つ。
このころ、一条○○○の描いた付録用のイラストがかわいらしくて、「お?劇画タッチのハズの一条○○○もおとめちっくに参入?」と思った記憶が。当時、漫画家は、自分の連載漫画のキャラではなく、付録用キャラを描く人が多かった。付録のラインナップがハイティーン向けだったので、ずっと取っておいて使えた。りぼん付録黄金時代、でしたよねぇ。(うーん、この話長くなるのでもうやめる。)


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