漫画 「傀儡師リン」 現在3巻 [漫画]
和田慎二 秋田書店 ボニータコミックス(各¥410 税込)
オススメ度 ★☆☆☆☆
昔から、和田慎二が好きだ。ほとんどの作品は読んでいる。大ファンなんです。
では、なぜ星の数が少ないのか、というと、絵柄がどうしようもなく古臭いのに、登場人物にアホ毛までつけて、読者を「萌え」させようとしているのが、逆に私を萎えさせるから。
えーとね、なんていうか、「筆ペンでギャル字を書いている」みたいな感じ。
「演歌歌手が歌うヒップホップ」みたいな感じ。
そうじゃない、そうじゃないんだ…。
このお話、「操り人形」を使って宿敵と戦う、という、血沸き肉踊る作品のはずなのに、中途半端なお色気シーンが多くて…。一体何が描きたいの?和田センセは、もはや、お話じゃなくてシチュエーションが描きたいのか?と感じてしまいます。
和田慎二読者は、「お話」を読みたくて読んでいるんだと思うんです。中には、絵が好きだという人もいるとは思うけど、それは少数派だと思うんです。読者は、主人公がツーテールだ、とか、主人公の親友がメガネっ娘で巨乳だ、とか、二人でお風呂に入ってどーの、とか、そゆこと読みたいんじゃないと思う。
肝心の戦いのシーンは、というと、途中から、主人公の遣うお人形がヨーヨー使いだ、という事がわかるんだけど、なんでわざわざスケバン刑事と同じように戦わせるのか。「ほ~ら懐かしいでしょ!」って描いてるのかなあ。私は、「もうそれはいいよ」と思う。お人形はサキとは全く違うタイプだし。
アマリリスの連載のあたりから、「萌え」を投入したり、自分の過去の作品へのオマージュ的な要素を入れたり、ということが続いているけど、昔みたいに、アクションとサスペンスがギュっと濃縮されたような作品は、もう描いてくれないのかなあ。
「深海魚は眠らない」とか、好きだったんだけどなあ。(これ今絶版??)
ファンだから、大好きだから、はがゆいんだなあ。
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