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小説 「スプートニクの恋人」 [小説]

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: ペーパーバック

小説 「スプートニクのこいびと」
村上春樹 講談社文庫(¥571 税別)
オススメ度 ★☆☆☆☆

ずいぶん前に読み始めて、けっこう読んでいたのだが、途中、突然、「ケッ。」と思って読むのを中断していた。(ケッ。の理由は省略。)
そして先日、最初から読み直して、読了。ここにどう書こうか迷っていた。

文庫カバーの裏表紙部分に
 「22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。…(略)…
 そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー!!」
と書いてある。

「!!」と付いている。のだが。
でも読み終わって私が感じたのは、
「この物語は、何も起こらない物語だ。」
という事だった。

「何も?放課後の音楽室みたいに?」
「そう。まるで放課後の音楽室みたいに。」
…みたいな!
ギャーッ!
ちょっと文章のフンイキまねしてみましたっ。

「むくわれない」
「探す」
「ぐるっと回って最初に戻る」
これまで何度もあったのと同じ図式。
主人公の名前は「ワタナベ君」にちがいない!

あと、ラストシーンがジョン・アーヴィングの短編みたいで「あれ?」と思ったよ。
だって、似たようなラスト、既に彼、書いているよね?
わざとなのか?

「あらかじめ失われている」というコトバが頭をよぎった。いちまつの懐かしさ。
うーんうーん、やっぱりわざとなのか?

ファンの人は読めばいいですよ、っつーかファンの人は文庫じゃなくハードカバーで既に読んでいるんだろうけど。

ああ~「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」みたいのが読みたいよう。


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