小説 「千里眼とニュアージュ」上下 [小説]
小説 「せんりがんと ニュアージュ」(上・下)
松岡圭祐 小学館文庫(各¥600 税別)
オススメ度 ★★☆☆☆
松岡圭祐 小学館文庫(各¥600 税別)
オススメ度 ★★☆☆☆
「千里眼」シリーズ11作目。
久々に「盛りだくさん」系の作品、と感じました。
ニート、巨大IT企業社長、大地震、遺跡発掘捏造、引きこもり、徳川埋蔵金…などなど、「いま」のキーワードがたくさんつまっています。
そして、これらの「いま」を背景に、シリーズ主人公の臨床心理士「岬美由紀」と、別作品の主人公の「一ノ瀬恵梨香」(現在は心理相談員)が、初めて共演しています。
(水野美紀と矢口真里の共演。at脳内。)
たくさんの要素があるにもかかわらず、一筋、「二人のかかわり」はきちんと描かれていて、混乱はしませんでした。
細かいものから大きいものまで「どんでん返し」もあって、面白かったか?といえば、面白かったです。
が、
この作品は「ふがいなさ」をたえず私に感じさせました。
または「片腹痛さ」。
色々な人(登場人物)に。色々な意味で。
シリーズ第8作目から、主人公は「超人」ではなくなっています。それは別に「悪い」わけじゃない。
でも、私は、もうそろそろ、もっと単純な「痛快さ」を感じたい気持ちになっています。
オススメ度が低めなのは、そういう理由から。
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