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小説 「千里眼とニュアージュ」上下 [小説]

千里眼とニュアージュ(上)

千里眼とニュアージュ(上)

  • 作者: 松岡 圭祐
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/11/05
  • メディア: 文庫
千里眼とニュアージュ 下

千里眼とニュアージュ 下

  • 作者: 松岡 圭祐
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/11/05
  • メディア: 文庫
小説 「せんりがんと ニュアージュ」(上・下)
松岡圭祐 小学館文庫(各¥600 税別)
オススメ度 ★★☆☆☆

「千里眼」シリーズ11作目。

久々に「盛りだくさん」系の作品、と感じました。
ニート、巨大IT企業社長、大地震、遺跡発掘捏造、引きこもり、徳川埋蔵金…などなど、「いま」のキーワードがたくさんつまっています。

そして、これらの「いま」を背景に、シリーズ主人公の臨床心理士「岬美由紀」と、別作品の主人公の「一ノ瀬恵梨香」(現在は心理相談員)が、初めて共演しています。
(水野美紀と矢口真里の共演。at脳内。)

たくさんの要素があるにもかかわらず、一筋、「二人のかかわり」はきちんと描かれていて、混乱はしませんでした。
細かいものから大きいものまで「どんでん返し」もあって、面白かったか?といえば、面白かったです。

が、

この作品は「ふがいなさ」をたえず私に感じさせました。 または「片腹痛さ」。
色々な人(登場人物)に。色々な意味で。

シリーズ第8作目から、主人公は「超人」ではなくなっています。それは別に「悪い」わけじゃない。
でも、私は、もうそろそろ、もっと単純な「痛快さ」を感じたい気持ちになっています。

オススメ度が低めなのは、そういう理由から。


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