小説 「カウンセラー」 [小説]
小説 「カウンセラー」
松岡圭祐 小学館文庫 (630円(税込))
オススメ度 ★★★☆☆
松岡圭祐 小学館文庫 (630円(税込))
オススメ度 ★★★☆☆
「催眠」シリーズ3作目。
いながきごろう主演作としても3作目。
…なんちゃって。でもホント、私はいながきごろう主演の映画のつもりで読んだ。
臨床心理士の嵯峨(=いながきごろう。ハハハ)と、一家惨殺の被害者の家族、小学校教諭の響野の対峙が軸になる。
対決じゃないんだよね。
対峙なんだよね。
未成年者の衝動的な(理由なき)殺人や、ネットによるプライバシー流出や、ニセ新札など、「いま」の日本の現状が色濃く出ていて、読んでいて憂鬱になる。
ニセ新札のくだりなんかは妙にリアルで、「この人これいつ書いたのよ?」と思った。
(この本が新書版で出たのは2003年12月なので、書かれたのは新札が出る前ですよね。加筆されているんだけど、それにしても。)
これまでの「催眠」シリーズとは違って、今作は、かなり「具体的にグロテスク」な(血がドバーとか)場面がある。
そういうのが苦手な人には勧められない。
いやーそれにしてもいながきごろう、やっぱカッコイイなー。
…なんちゃって。
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