アニメ映画 「立喰師列伝」 [映画]
監督:押井守 声:山寺宏一 出演:吉祥寺怪人ほか バンダイビジュアル(Amazonで¥3,941 税込)
オススメ度 ★☆☆☆☆
押井守作品を全然知らない人(つまり私だ)には、面白さ半減の作品。ファンだったら「★★★」くらいにはなるだろうか。
舞台は、戦後から、高度成長期を経て、ファーストフードが台頭するまでの日本。そば屋、食堂、ファーストフード店などの店主たちと、立喰師たちとのやり取り(つまり手練手管で食い逃げするんです)が描かれる。
DVDのジャケットは多分、超美人の、「ケツネコロッケのお銀」だろう。
ただし、私はいま「手練手管で」と書いたけれど、それはアクティブな「丁々発止のやり取り」ではなく、組織的なものでもなく、アクションもほとんど無く、山寺氏の「語り」によって、「あ、食い逃げ成功したのね?」とわかる、という感じ。
…すみません、私、見ていて眠たくなってきたんです。途中数箇所、意識がなくなりました…。すみませんすみません。
お話は、さながら「NHKのドキュメンタリー」のようにたんたんと進む。または「大学の講義」みたいな感じと言ったら良いかな。(後で書くが、この作品の「お遊び」要素を感じられない者にとっては、この作品はくそマジメにしか見えない。)
そして、画面は、一般的なアニメではなく、独特のアニメ。「スーパーライヴメーション」というものだそうだ。それは製作および公開当時話題になったし、私もその表現方法に興味があった、のだが、これを言葉で表現するならば、「スーパーファミコンのサウンドノベルの画像風」だった。
↑にも書いたが、出てくるお店が、過去の押井作品に出てくる店らしいので、それを知らないと店名等は全く意味がない。つまり、お遊び設定を、全くお遊びと感じることが出来ない、ということ。
そんなわけで、不当に低い「★」になってしまったかも。
お叱りを覚悟で書くけど、設定にしろ技術にしろ、「どんなにすごくても、わからない者にはわからない→意味がない」ワケです…。
今後、私がもし押井作品をたくさん見たとしたら、その後また書きなおせるかも知れない。今の時点では、押井ファンの方々は、「ああ、この人は理解できなかったんだな、可哀相に…」と思ってください…。
こんにちは。
押井守監督のファンといえども監督の作品を理解しているわけではないですよ。
むしろ判らないことを楽しむというのが押井守監督の作品とも言えます。
理解は願望でしかない、とキャラクター達も申しています。
立喰師はやはりばかばかしさと虚々実々を楽しめばそれでいいかなと思っています。
by あみか (2007-12-24 10:17)
コメントありがとうございます!押井作品についてのブログを書かれていらっしゃるんですね。恐縮です。
by くどい人 (2007-12-24 20:25)