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小説 「虎よ、虎よ!」 [小説]


虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)

  • 作者: アルフレッド・ベスター
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2008/02/22
  • メディア: 文庫


小説 「とらよ、とらよ!」
アルフレッド・ベスター ハヤカワ文庫SF(¥924 税込)
オススメ度 ★★★☆☆



これまた今更!!

900円超え?たけぇ!
しかしこの本、タイポグラフィというのかな、文字の組み方が特殊なページがあるので、それで文庫なのにこんな値段なのかな…?と思う。真相はわかりませんが。

とても有名な作品です。
あることがきっかけで、壮大な復讐を目標に生きるようになる男の物語。

これに影響されたと思われる作品も多いようですね。
「一瞬にして別の場所に飛ぶ(テレポーテーション)」とか、「怒りによって顔に独特の文様が浮き出る」とか、「奥歯に加速スイッチが仕込まれている」とか。

確かGS美神の中に、エミという女性が「虎よ…」と呪文を唱えるシーンがあったような。
萩尾望都の作品にも、色々な時代と場所にフッと現れる人物、というシーンがあったような。…なんだったっけ。

とにかく、五十年前に書かれて、後続のSFに大きな影響を与えたことは事実です。

でも、この作品、なんと私は未読でしたよ!!
すみませんすみません。(誰に謝っているのか。)

じゃあ万人が読むべきなのか、万人にすすめられるか、っつーと、そういうわけでもない。
パンクロックが好きだって言ってる人にモーツァルトをすすめられますか、みたいな感じ?
ちょっと違いますか。

それにしても、復讐ってお金が必須なのかしら。
お金を得て権力を持って見返す(とか叩き潰す)、つまり「最下層からトップに駆け上って、昔の遺恨をなんとかする」ていうの、結構多くありませんか。
古くは「岩窟王(モンテ・クリスト伯)」。

これって、人の、マイナスのほうの夢なのかな。


nice!(1)  コメント(3) 
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コメント 3

せいじ

懐かしいですねえ。
この本は、20数年前の高校時代に読みました。
ハヤカワ文庫の旧番ですけどね。
吾妻ひでおがパロディにしていた記憶もあるなぁ。
by せいじ (2009-04-19 11:34) 

くどい人

昨年でしたか、ハヤカワSFの「懐かしの…」みたいなフェアがありまして、そこで昔読み損なっていたものを数冊買いました。

「虎よ」は、もし昔読んでいたら、多分今よりもっと強く感動したんだろうな…と思います。
その意味では、せいじさんがちょっぴりうらやましいかもー。

by くどい人 (2009-04-19 21:53) 

せいじ

ハヤカワも、リバイバルで、懐かしいのが出てきてますねえ。
自分なりに再刊して、多くの人に読んでもらいたいなあと思っているのは、
ジョン・ウインダム『さなぎ』、アレクセイ・パンシン『成長の儀式』、ウィルマー・H ・シラス『アトムの子ら』なんかですね。思いつくまま書きましたけど、どっかで発見されたら、読んでみて下さい。おすすめです。私の趣味ですけどね。
by せいじ (2009-04-20 19:38) 

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