映画 「ノーカントリー」 [映画]
ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- メディア: DVD
映画 「ノー カントリー」
監督:コーエン兄弟(ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン) 出演:トミー・リージョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリンほか
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン(Amazonにて¥2800 税込)
オススメ度 ★★★★☆ (暴力的シーン多し注意)
原題は「No Country for Old Men」。
どう訳せば良いのか…「年寄りのための国は無い」?
何か、英語圏のことわざなのかと思ったのですが、よくわからないです。
もう、「古き良き時代」じゃない、という意味なのかも知れません。
(よくそういう言い方で昔を表現することがあるけれど、実際、「良い」時代なんてあったのだろうか?と私は思う。その時代の人々も、さらに昔のことを「古き良き時代」と言うのだろう。)
映画の舞台は、1980年代。
語り手の、トミー・リー・ジョーンズ(ホラあの缶コーヒー「BOSS」の宇宙人の)演じる保安官は、最近の犯罪者にはついていけない、と思っているようです。
いつもいつも、うんざりした顔つきをしています。
映画は、麻薬取引の現場から現金を持ち出した男(ジョシュ・ブローリン)と、それを追う奇妙な殺し屋(ハビエル・バルデム)を描きながら、どんどん我々にも「ついていけない」気持ちを抱かせるように…感じました。
トミーリージョーンズだからといって、「逃亡者」みたいな展開を期待してはいけません。
この、空気ボンベを使う奇妙な殺し屋については、テレビCM等で見て知っている人も多いかも知れません。
圧倒的な存在感。ヒドイ。とにかくひどい。
説明できない。うーんうーん。
「残酷」?じゃないよなあ、違うよなあ。
例えば我々が道を歩いているとき、進路に箱などが置かれていたら、「邪魔だなー」と思いつつ、それを押しのけて、歩きやすくしたり、しますよね。
彼の場合、そんな感じで人を殺しちゃう。
「腹が立って人を押しのけたり、にらみつけたりする」のと、「殺しちゃう」のとが、彼には同じ重さなのかなあ?と思いました。
おいおい、その人を殺しちゃまずいでしょう、という人まで殺してしまうんですから。
(ここ笑うとこなの?と思った。)
(そういえば、徹底的に「人が笑わない映画」だったなー。)
もし彼なりの理屈があるとしても、恐らく我々には、そして保安官にも、理解は出来ないのでしょう。
っつーことで、↑に色々書いてみましたけれど、どういう理屈なのかさっぱりわからないんですけどね。
(2009年の今から見れば、1980年代は、「古き良き時代」かも知れない。でもこのヒドイヤツは、古き良き時代の住人なのだ。)
最後のほうがまたビックリ。
…え?え、マジ?という感じ。
この映画はヒドイ、悪い意味でもいい意味でも、ヒドイ。
コーエン兄弟ってすげーな。
なんとなく避けて通っていたんですけど。
*****
見ている途中で突然、この映画の画面はなんだかアメリカンアートぽいなと思ったのですが、狙っていたのでしょうか。
他の作品もそうなのでしょうか?
たまたま?
こんにちは。この映画は見てないんだけど、たしかにコーエン兄弟の映画ってヒドい(あくまでほめ言葉ね)のが多いですね。
この映画もちょっと探してみてみようかな。
by せいじ (2009-06-13 14:23)
私も、他の作品も見てみたいと思っています。
気になっていながら見ないでいる作品、この他にも結構あるのですが。
by くどい人 (2009-06-14 17:39)