漫画 「ストーンオーシャン(ジョジョの奇妙な冒険)」 [漫画]
ストーンオーシャン 1 ジョジョの奇妙な冒険 第6部 (ジャンプ・コミックス)
- 作者: 荒木 飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/05/01
- メディア: コミック
ジョジョの奇妙な冒険 40 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 あ 41-43)
- 作者: 荒木 飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/04/18
- メディア: 文庫
漫画 「ジョジョの きみょうな ぼうけん ストーン オーシャン」
荒木飛呂彦
集英社 ジャンプコミックス1~17巻(通巻だと64~80巻) (各¥410 税込)
集英社文庫 1~10巻(通巻だと40~50巻) (各600円くらい)
オススメ度 ★★★☆☆
↓ネタバレあります。
私が初めて読んだ「ジョジョ」が、これでした。
それまで「ジョジョ」というものの存在は知っていましたが、敬遠してました。
これは、女主人公だったので「女の子が戦うの?」と興味をもったのです。
主人公の空条徐倫(くうじょう じょりーん)は、
三代目ジョジョ、空条承太郎(くうじょう じょうたろう)の娘です。
ジョジョとしては六人目。
最初のうちは、彼女は「能力者」ではありません。ただの(?)不良娘です。
彼女はある陰謀に巻き込まれて、刑務所に入ることになります。
やがて父親が面会に来ますが、どうやらそれまでは疎遠だったようで、彼女が激しく父親に反発するシーンがあります。
実は、この「疎遠だった承太郎が面会に来る」という事こそ、陰謀をたくらんだ者の意図するところでした。
承太郎は、自分が罠にかかった事を知り、ジョリーンに全てを託します。
つまり、彼女をスタンド能力者にするのです。
それから後は、阿鼻叫喚。
どういうわけか、刑務所中に能力者があふれ返り、あっちもこっちも戦い続けます。
これらの戦いは、単なるイジメや腹いせの時もあれば、大きな陰謀がらみの時もあります。
ユニークな人物、奇妙な「スタンド」がたくさん登場して、とても面白いです。
そして、とてもオシャレです。
登場人物の名前が「ファッションブランド名」ばかりなのは、わざとでしょう。
この頃の作者の絵柄は華麗すぎて、画面を見ても何が起きているかわからない。
気持ち悪い(はずの)シーンも多々ありますが、ダイレクトに伝わってきません。
リアルなようでいて、判じ絵のようです。
「絵みたいな絵」。
いや、まあ、絵なんだけど。うまく言えないけど。
だからこそ、残酷シーンが苦手な私が読む事が出来て、「面白い」と感じたのだと思います。
面白かったのはもう一つ。
刑務所内で「ジョリーン、エルメェス、F・F」の仲良しトリオ(?)が結成されたことです。
まるで第四部の「仗助、億泰、未起隆(みきたか)」みたい。
「仗助、億泰、康一」でないのがミソ。
面白くなかったのは、ラストです。
カッコイイんですけど、
もんーーーのすごくカッコイイんですけど、
でも、まるで「夢オチでした」と言われたような脱力感を覚えました。
子どもの頃、多元宇宙論のSFを読んで、
「このお話の主人公はこれでいいけど、別のほうの主人公はどうなっちゃうの?
別のほうの主人公はどうなっても良いの?」
と、悲しくなったことを思い出しました。
何のお話だったかなあ。
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※この記事を書いたのは2013/6/17(月)です。
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