映画 「純喫茶磯辺」 [映画]
映画 「じゅんきっさ いそべ」
監督:吉田恵輔(Amazonでは『吉田惠輔』と表記しているが『恵』が正しいようだ。)
出演:宮迫博之、仲里依紗、麻生久美子ほか (Amazonにて¥3765 税込)
オススメ度 ★★★☆☆
↓ちょっとだけネタバレあり。
宮迫博之と仲里依紗が親子役。
なんていうの、ミニマムな映画とでも言うのでしょうか。
大きな事件が起きるわけでなし、クスクス、ホロリ。って感じ。
仲里依紗が女子高生役なので、『時かけ』を連想しますね。
とっても可愛いです。
お話は…
離婚した父親(=宮迫)と一緒に暮らす女子高生の咲子(=仲)。
ある時、父が亡父(咲子にとっては祖父)の遺産を手にして、「カフェをやる」と言い出す。
父の適当さにあきれながらも、内心、オープンを楽しみにしていた咲子だったが、父は店名を「純喫茶磯辺」にしてしまう。
『カフェ』じゃないじゃーん!
父はバイトを二人(=ハリセンボンの近藤春菜と麻生久美子)も雇ってしまい、美人の方(=麻生)にホレてしまう。
経営が苦しくなると、先に雇った方(=春菜)をクビにする始末。
しかもイメクラっぽいメイドの衣装まで準備して、制服だと言い出す。手伝っている娘にも着せるつもりなのが可笑しい。麻生久美子の足がキレイ!!
喫茶店の常連客も可笑しい。
話の糸口をつかむために必死な斉藤洋介、セクハラざんまいのダンカン、いつもマスターと間違えられるミッキー・カーチスなど。
中にはキチンとして見える客もいるが、多分観ている人は「これだけ変わった客ばかりなんだから、この人だってきっと変なんだろう!」と思うに違いない。私は思ったよ!
母親役は濱田マリ。ダメな夫を捨てたちょっとダメな母親がハマっている。
娘は母に「復縁して欲しい」と言うが、うーん、そういうわけにもいかないよねえー。
冒頭に書いたが、何か大きな事件が起きるわけではない。
ただし「祖父が死んで遺産が手に入る」という点だけは、現実離れしているかも?
そのほかには、日常の中でよくあるような、ちょっとした気まずさ、つらさ。それぞれの人生の中の分岐点が描かれる。
その分岐点は、今この時点では小さいものなのか、大きいものなのか分からない。
恐らく何年もたってから分かるんだろーな、と思う。
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