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映画(TV) ゴールデンスランバー [映画]

ゴールデンスランバー [DVD]

ゴールデンスランバー [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD

ゴールデンスランバー [Blu-ray]

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  • メディア: Blu-ray

映画 「ゴールデンスランバー」
原作:伊坂幸太郎 監督:中村義洋 出演:堺雅人、竹内結子 ほか
アミューズソフトエンタテインメント(AmazonにてDVD¥3809、Blu-ray¥4790 税込)
オススメ度 ★★★☆☆

↓激しくネタバレあり、というかある意味ネタバレ。


主人公は、元・宅配便の配達員。
以前、暴漢に襲われたアイドルを助けたことがあり、地元では有名人だ。
彼はある日、昔の友達から釣りに誘われる。さあ出かけようとばかり友達の車に乗るのだが、友達から勧められた水を飲んでぐっすり眠ってしまう。

目覚めると、車のすぐそばで総理大臣のパレードが行われていた。
どうやら自分は薬で眠らされたらしい。(普通だったら、お前何のつもりだ?!って怒るよね…?でもこの主人公は怒らない。えー何何?ってカンジ。)
友達から「お前はオズワルド(※注)にされる」と聞かされても、わけがわからない主人公。
やがて総理大臣は上空を飛ぶラジコンの爆発に巻き込まれて死亡。
警官たちがすぐさま主人公達の乗った車(不審車)を目がけて走ってくる。

ここから主人公の逃避行が始まる。
昔の友達、昔の恋人、通りすがりの人々にも助けられながら。
映画(テレビ)の「逃亡者」さながらに。

(※注)オズワルドは、JFケネディを暗殺したらしき男性。ただし真相が明らかになる前に射殺された。

…まず、見終わってすぐ私が取った行動は、「ネタバレ」を探すことだった。
分からなかったことをネットで調べようとしたのだ。

私には様々なことがわからなかった。
「なぜ彼が犯人にされたのか」
または「なぜ彼が犯人にされなければならなかったのか」
「なぜ彼の旧友も旧恋人も、ちょっとした知り合いまでもが皆、彼が犯人ではないと信じたのか」
「なぜ通り魔が彼に肩入れしたのか(恐らくこの人は彼が真犯人がどうかは気にしていなかったと思う)」
「監視カメラに映った彼の映像は、作られた物なのか、彼に化けていた人物がいたのか」
「彼に化けていた人物がいたとしたら、その人物は誰なのか、どうなったのか」(最後のアレがこの人か?)
些細かも知れないけど、「どうすればあんな大掛かりな仕掛けが短時間で出来るのか」
などなど。

そして最大の謎、「真犯人は誰なのか」。
さらに、「彼はこの先どうなるワケ?」とも思った。

私は原作を読んでいなかったので、まず、上のほとんどは原作では書かれているのだろうと思った。
映画化の際にカットされたのかも知れない。
もしくは、映画でもちゃんと描かれていて、でも、テレビの放映時間の都合でカットしたのかも?と思った。

だから、つまり、誰かがネットでネタバレを書いてくれているだろう、と思った。

しかし、なんと!
書いている人はいなかった。
なぜならば、原作でも明らかにされていないから。

な、な、ナンダッテーーーー!?

なぜ作者は真相を書かなかったのだろう?
映画では通り魔君が『何か巨大な力』を示唆するのだが、徹頭徹尾、これについての追求は無かった。

想像(1)
彼の逃亡劇そのものがこの作品のポイントだから、真相なんてどうでも良い事扱いにしたのかも知れない。
確かに。
スリリングな中にちょっとしたユーモアがちりばめられていて、とても面白かった。
深刻なはずのシーンでクスっと笑えたり。
昔の仲間っていいね~みたいな甘酸っぱさもあり。

心強いお助け人と思ったヒトが実は通り魔、というのも面白い。
見ている人は心の中でえぇッ?ちょっと待てーッ!と総ツッコミしたのではないか。
こういうシニカルなユーモアは、ちょっと他に無い面白さだった。
(この役者さんはピッタリはまっていた、堺雅人もハマリ役と思ったけど、それ以上。)

でもさーそれはそれ、これはこれじゃないかなー。

想像(2)
ヒーローでもなんでもない主人公が自力で真相を調べるなんて絶対無理だから、「分からないまま」の方がリアルだから、書かなかったのかも知れない。
確かに。
外国映画だったら、間違いなく、主人公は「元特殊部隊」や「元スパイ」で、真相を調べて復讐する話になるだろうな。でも現代の日本でそれは無いわねぇ~。

しかし、もしそうだとしたら、
「自分がこうなった理由はさっぱり分からない。でも、こうしてやっていくしかないんだ。」
とか何とか、私が「そんなものかな」とか「きっとそうなんだろうな」とか思えるようなセリフでも言って欲しかった。
(多分原作にはこんなセリフは無いのだろう。でも本と映画を同じにしなくても良いと思うし。)

うーん。
ホントの事(フィクションだけど)が知りたーい。
こういうのってツラーイ。

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