映画 大奥 <男女逆転> [映画]
テレビで観ました。
映画 「大奥 <男女逆転>」
原作:よしながふみ 監督:金子文紀 出演:二宮和也、柴咲コウ ほか (通常版¥2863 税込)
オススメ度 ★★★☆☆
TVドラマ…三代将軍、家光の頃の話
映画(2)…五代将軍、綱吉の頃の話
映画(1)…八代将軍、吉宗の頃の話
漫画…八代将軍、吉宗の話をまず描き、そこから三代将軍の話に飛び、四代、五代…と時代が進み、また吉宗の頃の話がちょっと出て、現在は九代将軍家重の話を連載中。
↓超ネタバレあり
原作は、よしながふみの漫画。
何年にもわたる、大奥と、当時の江戸(≒日本)についての漫画はまだ続いている。
※原作を知らない方のために。
江戸時代初期、若い男性ばかり死んでしまう病が流行した。
男性が減りすぎて、ついに女性が日本を動かさざるを得なくなる。
女性が将軍職に就くことになれば、大奥には男性が…ということに。
(なぜ女性の将軍で行くことにしたのか、なぜ大奥を男性で固めたのか等、TVドラマでも見る事ができる。)
この作品は、「男女が逆転した日本」ということで、ある意味「SF」とも言える。
この映画は、吉宗(八代将軍)の治世の頃のお話を切り取ったカンジ。
漫画の一部分をそのまま映画化してある。
正直、「もっと変えても良かったんじゃあ…?」と思った。原作のカットと同じ映像まであった気がする。
吉宗が将軍になった時代は、大奥が男の園になった家光(三代将軍)の頃から、もう80年くらい経過している。
つまり、男の大奥は「当たり前」になっている。
…筈なのだが、吉宗はこれを快く思ってはいない。
「だって維持費がかかるんだもん!」「子作りよりも政治でしょ?」というカンジ。
柴咲コウが演じる吉宗(女)が、お供も連れずにスタスタ大またで歩き回り、ズバズバ物を言うのが面白い。
ケチという設定らしく、もっと将軍らしく着飾って…と進言した部下(演:菊川令)をあっさりクビにするのが痛快。
「そうそう、吉宗ってこういうカンジだよね!」と思わせる。
こんな人は実在しないのにネ。
彼女が、大奥のハンサムたちをクビにしてしまうのも面白かった。
ハンサムを将軍が独り占めにするのはもったいないし、街中に出ていった方が、子作りに結びついて国のためになるだろうからだ。
何よりも、節約になるからだろう。
さて、この大量クビ事件(?)の前のお話。
吉宗(女)はまだ男性経験が無いので、最初の相手はカンジンだ。
選ばれるのは、二宮和也が演じる「水野」。
水野は、漫画では男の「色香」を感じさせる男性だが、演じた二宮氏は、どちらかというと可愛いタイプだと思うので、残念ながら、全く色香を感じなかった。
キレイなんだけど、色香じゃないわねえ。
大奥に入る前に、町娘(堀北真希)から「旦那」と呼ばれるシーンがあるが、(夫という意味ではない。)私には違和感があった。
旦那というより若だわ。
また、漫画では、水野があえて選んだ黒い衣装が周りの目をひく、非常に「粋」なシーンがあるのだが、映画では全然響かなかったー。もったいねーー。
漫画と実写じゃ見え方が全然違うから仕方が無いか。
別に二宮氏が駄目というワケではないが、理想を言えば、
『江戸っ子の、チョイワルの、普段はシャキッとしていても何かの拍子にねっとりフェロモン全開!』
という男性が演じて欲しかったものだ。
そんな役者いないか…。
堀北真希の町娘姿がイマイチ可愛くないのも残念だった。
もうちょっと、こう、髪型とか着物の柄とか、おきゃんな感じにしてあげられなかったのかなー。
さて。
将軍のお相手に選ばれるのは、大変名誉な事なのだが、
そのまま正妻(?)または側室におさまるとしたら、お話にならないよねー。盛り上がらないよねー。
初めての相手にはある重大な、むごい秘密があったのだ。
ナニー?!と驚く吉宗。
粛々とそれを受け入れる水野。
そして…(と言うべきか、それとも)
しかし…(と言うべきか。)
映画のラストは、まさに少女漫画的、大団円の展開。漫画と同じだった。
ある意味、「甘い。甘すぎる。」と思うラスト。
しかも、よしながふみ『らしく』はない。かも。
私は漫画で読んだとき、驚愕した。
美学的には、むごいままでいくだろうと思っていたのに、逆のことが起きたから。
(それまでさんざんむごかったからさー)
それと、コミックで読んでいたとき、主役が代々変わるとは思っていなかったので、「エッ、出演者が変わっちゃうの?」ってビックリしたんだよね。
水野の存在感が大きかったので、まさかあっさり別の時代の話になると思わなかったのだ。
しかし、あの後水野どーやってやっていくんだろう?
戸籍とか無いから何とかなるの?
フィクションだからいーのか。
映画 「大奥 <男女逆転>」
原作:よしながふみ 監督:金子文紀 出演:二宮和也、柴咲コウ ほか (通常版¥2863 税込)
オススメ度 ★★★☆☆
TVドラマ…三代将軍、家光の頃の話
映画(2)…五代将軍、綱吉の頃の話
映画(1)…八代将軍、吉宗の頃の話
漫画…八代将軍、吉宗の話をまず描き、そこから三代将軍の話に飛び、四代、五代…と時代が進み、また吉宗の頃の話がちょっと出て、現在は九代将軍家重の話を連載中。
↓超ネタバレあり
原作は、よしながふみの漫画。
何年にもわたる、大奥と、当時の江戸(≒日本)についての漫画はまだ続いている。
※原作を知らない方のために。
江戸時代初期、若い男性ばかり死んでしまう病が流行した。
男性が減りすぎて、ついに女性が日本を動かさざるを得なくなる。
女性が将軍職に就くことになれば、大奥には男性が…ということに。
(なぜ女性の将軍で行くことにしたのか、なぜ大奥を男性で固めたのか等、TVドラマでも見る事ができる。)
この作品は、「男女が逆転した日本」ということで、ある意味「SF」とも言える。
この映画は、吉宗(八代将軍)の治世の頃のお話を切り取ったカンジ。
漫画の一部分をそのまま映画化してある。
正直、「もっと変えても良かったんじゃあ…?」と思った。原作のカットと同じ映像まであった気がする。
吉宗が将軍になった時代は、大奥が男の園になった家光(三代将軍)の頃から、もう80年くらい経過している。
つまり、男の大奥は「当たり前」になっている。
…筈なのだが、吉宗はこれを快く思ってはいない。
「だって維持費がかかるんだもん!」「子作りよりも政治でしょ?」というカンジ。
柴咲コウが演じる吉宗(女)が、お供も連れずにスタスタ大またで歩き回り、ズバズバ物を言うのが面白い。
ケチという設定らしく、もっと将軍らしく着飾って…と進言した部下(演:菊川令)をあっさりクビにするのが痛快。
「そうそう、吉宗ってこういうカンジだよね!」と思わせる。
こんな人は実在しないのにネ。
彼女が、大奥のハンサムたちをクビにしてしまうのも面白かった。
ハンサムを将軍が独り占めにするのはもったいないし、街中に出ていった方が、子作りに結びついて国のためになるだろうからだ。
何よりも、節約になるからだろう。
さて、この大量クビ事件(?)の前のお話。
吉宗(女)はまだ男性経験が無いので、最初の相手はカンジンだ。
選ばれるのは、二宮和也が演じる「水野」。
水野は、漫画では男の「色香」を感じさせる男性だが、演じた二宮氏は、どちらかというと可愛いタイプだと思うので、残念ながら、全く色香を感じなかった。
キレイなんだけど、色香じゃないわねえ。
大奥に入る前に、町娘(堀北真希)から「旦那」と呼ばれるシーンがあるが、(夫という意味ではない。)私には違和感があった。
旦那というより若だわ。
また、漫画では、水野があえて選んだ黒い衣装が周りの目をひく、非常に「粋」なシーンがあるのだが、映画では全然響かなかったー。もったいねーー。
漫画と実写じゃ見え方が全然違うから仕方が無いか。
別に二宮氏が駄目というワケではないが、理想を言えば、
『江戸っ子の、チョイワルの、普段はシャキッとしていても何かの拍子にねっとりフェロモン全開!』
という男性が演じて欲しかったものだ。
そんな役者いないか…。
堀北真希の町娘姿がイマイチ可愛くないのも残念だった。
もうちょっと、こう、髪型とか着物の柄とか、おきゃんな感じにしてあげられなかったのかなー。
さて。
将軍のお相手に選ばれるのは、大変名誉な事なのだが、
そのまま正妻(?)または側室におさまるとしたら、お話にならないよねー。盛り上がらないよねー。
初めての相手にはある重大な、むごい秘密があったのだ。
ナニー?!と驚く吉宗。
粛々とそれを受け入れる水野。
そして…(と言うべきか、それとも)
しかし…(と言うべきか。)
映画のラストは、まさに少女漫画的、大団円の展開。漫画と同じだった。
ある意味、「甘い。甘すぎる。」と思うラスト。
しかも、よしながふみ『らしく』はない。かも。
私は漫画で読んだとき、驚愕した。
美学的には、むごいままでいくだろうと思っていたのに、逆のことが起きたから。
(それまでさんざんむごかったからさー)
それと、コミックで読んでいたとき、主役が代々変わるとは思っていなかったので、「エッ、出演者が変わっちゃうの?」ってビックリしたんだよね。
水野の存在感が大きかったので、まさかあっさり別の時代の話になると思わなかったのだ。
しかし、あの後水野どーやってやっていくんだろう?
戸籍とか無いから何とかなるの?
フィクションだからいーのか。
吉宗が手を回して新しい戸籍を作ったと考えれば
その点はぬかりはないでしょう
by ミント (2013-07-02 14:21)
あのルールを曲げたのは恐らく沽券に関わりますよねえ。
でも、誰かから「アッ?○○○はずでは?なぜここに?」と言われたら、
「ハテ何のことでしょう?他人の空似でございましょう。」で済ませる。
という事なんでしょうねー。
(○○○部分はネタバレすぎて書けない。)
by くどい人 (2013-07-02 23:31)