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映画 「パシフィック・リム」 [映画]

テレビで観ました。


映画 「パシフィック・リム」
監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:チャーリー・ハナム、菊池凛子(子供時代:芦田愛菜)、イドリス・エルバ ほか
ワーナーエンターテイメントジャパン(¥1500くらい)
オススメ度 ★★★☆☆(怪獣モノが好きな人には★★★★、そうでもない人には★★)

事前に勝手に想像していたストーリーは、
主人公は芦田愛菜ちゃんで、街が怪物に襲われた時に偶然ロボットに逃げ込み、それを操縦して怪物を撃退してしまい、そのあまりの才能に、もともとのロボット操縦者の菊地凛子が驚愕して、以後は二人は同志として怪物の討伐を続ける!子供の出動は夜8時まで!
とか思っていました。ガンダムの出だしとクリソツです。
でも実際は全然違いました。菊池さんと芦田さん同一人物だったし。
あと、宣伝されているより芦田愛菜ちゃんの登場シーンが少なくてびっくりしました。

以下、超ネタバレあります。


日本の怪獣もの、ロボットものを意識して作られています。
「これってガンダム?」「これってエヴァ?」みたいに、以前どこかで見たことがあるような無いようなシーンの連続です。
戦う相手の名称も「カイジュウ」だし。

異界人(?)による地球侵略がテーマだから、トンデモ話ではあるんだけど、
フィクションのサイエンスがしっかり設計されている。
これはオタク好みだわーと思う。

しかしそれにしても、怪獣好きかそうでないかで、この映画の評価は大きく分かれると思う。
改めて気づいたんだけど、私は別に怪獣は好きじゃないみたい。
それに、自己犠牲によって実行される正義は、やっぱり、大嫌いです。

*****

2013年、海にできた亀裂からカイジュウと呼ばれる巨大な生物が現れ、町を破壊し続けた。
これを阻止するために、環太平洋地域(パシフィック・リム)が協力して、巨大ロボット「イェーガー」を製造し、撃退に成功した。
(イェーガーは、1人で操縦するには肉体的な負担が大きいため、あらかじめ脳(記憶)をシンクロさせた2~3名で操縦する。操縦桿などは無く、2人の動きをトレースしてロボットが動く。)

(ちなみにイェーガーとカイジュウが肉弾戦なのは、カイジュウの体液が『エイリアン』のように強酸性なので、遠くから狙撃などすると、飛び散った体液で二次被害が大きくなると考えられているから、らしい。
でもまあこれは嘘だよね、昔の特撮物みたいに戦うほうが格好いいからだよね。
遠くから撃つだけではこの映画が成立しないからでしょ。散るのが困るなら、飛び散らない兵器を開発すれば良いんだから。)

しかし、イェーガーを導入したからといって、必ず勝てるわけではない。主人公も、一緒に操縦していた兄を失ってしまう。
しかもカイジュウは次々と現れる。
そのため各国は、「イェーガーを使うより、むしろ町に侵入できなくするための壁を作るほうが有効なのでは」とゆらぎ始める。
(のちに、この壁も役に立たない事がわかるのだが。
 壁を壊してカイジュウが侵入してくるシーンは、進撃の巨人やシドニアの騎士を思わせる。
 さらに空を飛ぶカイジュウまで現れるし。)

主人公は操縦士を引退して壁作りの作業員をしていたが、またイェーガーに搭乗してほしいと依頼される。
亡くなった兄にかわるパートナー探しの際、司令官の義理の娘の能力が高いこと、自分との相性が良さそうなことに気づくが、司令官は彼女の操縦を禁じていた。
(これは、彼女が幼い頃に両親をカイジュウに殺された記憶が強く、復讐心によって暴走する可能性が高いから。結局この読みは当たっていた事が後でわかる。)

一方、カイジュウ研究者は、イェーガー操縦者のシンクロに使われている技術を、人間とカイジュウの間で使って記憶を共有できれば、撃退の参考になるのではないか?と考えた。
討伐後に保存してあった怪獣の脳を自分とつなぎ、彼は危険をおかしてカイジュウの頭を覗く。終わると、鼻血とか眼球の毛細血管が切れているとか、リアルっぽい。

研究者は以前から、倒したカイジュウのDNA(的なもの)が一致していることを不思議に思っていたのだが、自らの人体実験によって、カイジュウは地球を侵略しようとするモノによって作られた「斥候」で、単なる兵器にすぎなかったことが判明する。
侵略者は異次元との通路(海底の亀裂)を利用して、地球上の邪魔者を一掃しようとしていたのだ。いわば、害虫駆除…。
倒しても倒しても、また兵器は製造される。きりがないのだ。

だからといって、カイジュウを生産している異世界者を倒すのは明らかに困難なので、カイジュウが侵入してくる亀裂を破壊することになった。

*****

ここから自己犠牲シーンが続きます。
「俺の屍を超えていけ!」的な。
今自分がやらないと、人類が滅亡してしまうのだから、仕方がないとはいえ。

ラストは一応ハッピーエンド。
手放しでは喜べないけれど。

いずれ続編が作られる予定らしい。
そもそもの話(この映画の前日譚)を描く予定なのか、穴はふさいだけど根本的な解決をしていなかったので続きを描くのか、わかりません。

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