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映画 「帝都物語」 [映画]

過去に既にみていましたが、またNETFLIXでみました。
何度目?

映画 「ていと ものがたり」
原作:荒俣宏 監督:実相寺昭雄
出演:石田純一、佐野史郎、勝新太郎、島田久作、原田美枝子ほか
東映ビデオ(¥8千~1万円くらい) オススメ度 ★★★☆☆

実在の人物と架空の人物が入り乱れ、帝都(これもまた、ウソの東京なのか?)を守ったり壊そうとしたりする話。
あと荒俣氏の博学さに同調する、というオタクちっくな目的もあるかもしれない作品。

以下、ネタバレ。


何度見ただろう?
当時、理解のために藤原カムイ氏の漫画を買ったものだ。
つまり、この映画、何度も見る程度には好きなんです。
でも、「もっとこうすれば、一般の人にわかってもらえるのに」と強く思う。

じーっとみていた夫が最後に「期待しすぎたのかな、全然面白くなかった。」と言ったのがショックでした。
全然か!!
オタクってちょっとジャンルずれただけでこうなんだよ。
ましてや一般人をや。 ←こういうとこ!

・・・・・

1988年(昭和63年)の作品、と思って見ると「頑張ってる!」と思う。
パペット感は否めないけど、それで良いのだと思う。
CGじゃないよ、実写だよ、というのも今では貴重だし。
実相寺さんだし。(オタク思考)

終始一貫して、普通の視聴者をブロックする要素が満載。
バブル期のスノッブ(これも今や死語か)が大喜び。

ギーガーさんの起用も面白い。(と、これもまたオタク向け要素なのだ。)
ただ、すべてではなく、複数のデザイナーがデザインを担当したらしい。
あー、だから最後のほうに出てくる『サイバーなぐるんぐるんする奴』のデザインは、唐突に「ファンタズムですか?」って感じになったんだね。

…って、いや、そんな裏事情関係ないから。
単独では格好良いんだけど。

出てくる人出てくる人、「この人は誰だ?」と思われないために、名前紹介の字幕をつけるべきだったのではないか。
ただ、一緒に見ている夫に「これ森鴎外だよ」と言っても、「ふうん」と言われてハッとした。
「アッ、そんなこと、どうでも良いのか!」
と愕然とした。

ラストに種明かし的に、ある人物の名前が呼ばれるのだが、だから何?って思っちゃう人もいる。
ことによると、「それ誰?」となるので、謎としての意味は無いのかも。
それに、それまでにじゅうぶん、有名人が出ちゃってるから、彼の正体がわかったところで。
演じている役者との関係性についてクスッと笑わせたかったのか?

最大の難点は、どうしてそんなにまで帝都を壊したいのか、全く説明がないこと。
まさか「原作に書いてある」とは言わないよね?(私は原作未読)

映画なんだから、一言、「何々ゆえに帝都を憎む!」と言わせるだけで良いのに。
と思う。
途中で「人間なんかにこの町を任せられない」といったセリフは出てくるんだけど、それが理由なのかい?
動機が私怨じゃなくて正義なのだとしたら、あの幕切れは何なのか?
とか、色々、思うよね。

将門の血をひく者にこだわる割には、魔人加藤、うっかりさんだし…。
残念なんです。

あと、将門はどうしてそこまで嫌がるのか?
これも説明がないので想像するしかない。
眠いの?

タグ:★★★☆☆
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