小説 「エンプティー・チェア」 上、下 [小説]
- 作者: ジェフリー ディーヴァー
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
- 作者: ジェフリー ディーヴァー
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
小説 「エンプティー・チェア」(上・下)
ジェフリー・ディーヴァー 訳:池田真紀子 文春文庫(各¥750 税込)
オススメ度 ★★★☆☆
「ボーン・コレクター」の、『リンカーン・ライム』シリーズ。
首から下のほとんど全てが不随のライムは、少しでも回復する可能性に賭けるため、難しい手術を受けてみることに。
そのために訪れた地方で、ある事件について、手助けをしてくれないか、と保安官から頼まれる。
殺人と誘拐を犯した犯人(と被害者)は、行方をくらましており、残された証拠品から、その行き先が知りたい、というわけだ。
ライムは、検査の日程の関係で空いた時間を利用して、少しだけなら…と引き受ける。
そうするうちに、アメリアは、「この少年は犯人では無いのでは?」という疑念を持ち始め、それがもとで、リンカーンと対決することに。 湿地帯での調査、逃避行、追跡行…。
虫が嫌いな人は耐えられないと思う!!
私は大嫌いではないけれど、かといって好きではないし、全体に漂う不潔感、不快感が、わざとだとわかっていながらイラッときたので、星は少なめ。
ライムとアメリアの関係も、悪い「機微」が出てきたと思う。(あーもっと仲良くやってよ、事件以外のところはふつーで良いからさぁ。なんて思っちゃう。ミステリの登場人物の恋愛って、どうしてこう、スムースじゃないものが多いの?家庭が円満なのってコロンボくらい?)
愛しているから、同じように解釈できない、同じように『わか(理解)』れない、という事に、なおさらイライラするんだよね。
お約束の「どんでん返し」もあり。そこまでギリギリでドンデンしなくても良いだろ!とも思ったけれど、これがライムシリーズの真骨頂なんだろうな。
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