漫画 「きのう何食べた?」1 [漫画]
よしながふみ 講談社 モーニングKC(¥590 税込)
オススメ度 ★★★★☆
主人公は、42歳、男性。小さい弁護士事務所に勤めている。彼にとっては、「いかに経済的に、かつ効率よく、おいしい食事を作るか」がとても大切。そして、「太らないこと」「お金をためること(かといって定時に帰れないような仕事はしない)」「ゲイであることが周囲にバレないようにすること」も重要!(家族は知ってるけど)
以前からこの作者の作品はいくつか読んでいたので、しのぴーさんのところ(どうもコンニチハ)で、この記事やこの記事を見て、いつかコミックスが出たら買おう、と思っていたのでした。
主人公は、恋人(もちろん男。美容師です)と同居しています。そういう設定が苦手な人には、★はさらにマイナス1かな…。
でもエッチなシーンは無いし(無いから大丈夫だよって言うのも変かも知れないが)、私には、「たまたま男同士」のカップルの日常を描いている、という感じに見えます。だって、一生懸命倹約しているのに、彼氏がコンビニで新製品のアイスなんか買ってきちゃって、「無駄遣いだ!」って怒るところなんて、ダンナに小言を言う奥さんみたいなんだもの。「その分あなたのおこづかいから引いておきますからね!」みたいな。←こんなセリフは無い
ではなぜこれを男女ではなく男男で描いているんでしょうか?
いわゆる「中年」になって、ちょっぴり老後の不安なんかも出てきた主人公。自分が選んだのは、「老後を子供に見てもらえない」生き方なんですよね。→だからお金が大事。と、つながっていく。
…えー、分析してはみたけれど、多分、作者は男男モノが好きだから描いてる、んだろな、うん、そうなんだろうな。ハハハ。
こういうのをペーソスと言うのかな。ところどころで、「ギャハハハ!」と笑ってしまいました。なんとなく、阿部寛のドラマ「結婚できない男」を見ている時のような気持ち。
さて。
最初に書いたとおり、主人公は「いかに経済…食事を作るか」に燃えているので、話の流れの中でごく自然に、「料理を作る手順」が描かれます。このような描き方は、私にとって、とても新鮮でした。
「グルメ漫画」では普通のことなんでしょうか?(読んだことが無いので、普通のことなのかも知れませんね)あ、でも、この漫画は「グルメ漫画」ではないように思うんだけど。
あと、すごく書きにくいんだけど、と言いつつ以前の「愛がなくても喰ってゆけます。」の記事にも書いちゃってるんだけど、やっぱりどうしても、「料理の絵や食べている絵はおいしそうには見えませんでした」。うーむ。
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