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映画 「夢みるように眠りたい」 [映画]

夢みるように眠りたい

夢みるように眠りたい

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 2000/11/24
  • メディア: DVD

映画 「ゆめみるように ねむりたい」
出演:佐野史郎、佳村萌 監督:林海象 発売:パイオニアLDC(現在販売していない。私は以前5千円位で購入。)
オススメ度 ★★★★☆

なぜ今更この作品?

過日、同監督の「探偵事務所5」を見たのですが、正直、「夢みる…」には叶わないのでは、という感想を抱きまして…。(念のため書いておきますが、もちろん、叶わないのではというのは私の感覚であって、世間の評価ではありません。)
でも、そういえば、まだ「夢みる…」については書いていなかった。いずれは「探偵…」について書くかも知れないけれど、まずは「夢みる…」について書いてみよう、というわけです。

私がなぜこの作品について書かずにいたのか?と、自己分析してみるに、「書けなかった」というのが正しいところかも知れない。
この映画の場合、ストーリーを書いてもあまり意味がないので、書きづらかったのです。

この作品は、林監督の初監督作品であるとともに、佐野史郎の映画初主演作です。初々しい。
佐野史郎は、小さな探偵事務所の私立探偵を演じています。(「探偵事務所」の原型がここに。林監督って探偵が好きなんですね。)
探偵は、老婦人からの、行方不明の女性を探して欲しい、という依頼を受けて、色々調べるうちに、どうやらこの件には(過去の)未完の映画が関わっているようだ、という事に行き着きます。

というわけで、探偵が主役なだけあって、ミステリアスなストーリー仕立て…にもかかわらず、私がなぜストーリー紹介に意味がないと言うのか、というと、決して、ストーリーがつまらないからではなく、この映画の「表現手段」そのものに深い意味があり、しかもそれについて、文章では書ききれないから、なのです。
実に美しい映画なのです…でも、「美しい」と書いたからといって、伝わるものでしょうか。

(あああなんかすげー理屈っぽい。すみません。『くどい』の面目躍如です。)

この映画は、ちょっと特殊なサイレント映画です。キホン、白黒で、役者さんのセリフは字幕で出るのですが、BGMや効果音は入っていて、完全なサイレントではありません。

本当のサイレント映画ではないけれど、そのレトロな雰囲気が、実にスタイリッシュに、お洒落に、浪漫ティックに、時にはちょっぴりユーモラスに表現されています。そして、切なく、はかなく、美しい。光の中の佳村萌の、まあー素晴らしいこと!!
これこそが、この映画のキモである!と私は思います。
と、今、色々書いていますが、独特な雰囲気が、やはり文字では伝えづらいです…。

無理だとわかりつつ、この映画は、映画館で、スクリーンで、いや「銀幕で」、見るべき映画だと思うんです。
スペクタクル映画も、映画館でみたほうが良い、迫力が違う、と思いますけれども、この映画の場合はそういう意味ではなくて、画像が、画面が、『そういう風』に出来ている、としか言えない。

是非、「銀幕」で見て欲しい。それが出来ないならば、「銀幕で見るべきなんだろうな」と思いながら見てほしい…うーんそれじゃ欺瞞か?ハハ。
私は幸いスクリーンで見ることができました。公開当時ではなく、映画祭か何かでしたが、この映画を1回目にスクリーンで見ることができて、本当に良かったと思います。

余談ですが佳村萌さん、最近は女優をやっていないのでしょうか。2時間ドラマでOL三人組探偵、みたいのもやっていましたよね?
あと、この映画で探偵の助手役をやっていた方も、これ以後見かけていないような。すげーアクション!と思った記憶があるのですが。


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