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映画 「わたし出すわ」 [映画]

わたし出すわ [DVD]

わたし出すわ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: DVD

映画 「わたし だすわ」
監督:森田芳光 出演:小雪 黒谷友香 小池栄子 (Amazonにて¥3683 税込)
オススメ度 ★★☆☆☆

↓ネタバレあります。



チョイ役が豪華な映画。
でも何か、変だった。

でも、「どこがどうおかしい?」と聞かれても答えられない。
全体的に何かが変。
デッサンが狂っているというか、パースが狂っている、というか。
舞台(場面?)にもすごく違和感があって、途中から、「まさかの夢オチじゃないか?」と思った。
その理由は後で。

「東京から故郷の函館に帰ってきた主人公(小雪)が、高校時代の友人たちに見返り無しで大金を提供する。
それによって友人たちの人生に変化が起こる。
良くなる者もいるし、悪くなる者もいる。やがて彼女は東京に戻る。」
というのが主軸となるストーリー。

そのほかに、
「主人公の母親は、函館の人里離れた病院に入院しているが、植物人間状態で回復の見込みは薄いらしい。」
「主人公は、高校時代に友人たちからかけてもらった一言に対する(感謝の?)気持ちから、それぞれの夢を叶えてあげるために、下心なく大金を提供したらしい。」
「主人公は、友人たちに大金を提供することで世界が変わると思っていたらしい。」
「主人公の職業は不明のままだが、『株で大儲けしたのかな?』と思える場面がある。」
というカンジ。

良くなったり悪くなったりした友人たちの人生を目撃した主人公の気持ちは、特に明らかにされない。
友人や自分がひどい目にあっても、「お金をあげなきゃ良かった」とは言わない。
人生が良い方向に行きそうな友人に「良かったねー」とか言ってるけど、本当はどうなのかわからない。

一体いくら位、他人にあげちゃったのかな?
これまた、具体的な金額は不明だけれど、多分、数千万円は下らないんだろうな。

路面電車の運転士には、「世界中の電車を見て回る夢」を叶えるために。
破産した未亡人には、新生活のために。
故障した陸上競技選手には、海外で名医の治療を受けて現役復帰するために。
海洋の研究者には、どこからも干渉を受けずに自由に出来る、研究費用を。
平凡(?)な主婦には、寝室に置けるミニ冷蔵庫と、夫の趣味である「箱庭」のために必要なお金を。

主人公は、オープニングで引越し業者に多すぎるチップを渡す。
これは映画の最後のほうでその影響が語られることになる。


冒頭に書いた、まさかの夢オチか?と思った理由は、

例えば、建具が木で出来ている古い事務所のような場所にトレーニング機器が置いてあって、陸上競技の選手がそこでガンガントレーニングしているシーン。
現実にそういうトレーニングルームがあるとしても、普通は「いかにも」な部屋にするよね?映画なんだから。

(ここまで書いて放置していました。ここから後は2013/6/18に書きました。)

例えば、主人公がいつもジャージっぽい姿でいること。
小雪だからカッコよく見えるんだけど。
もしかして「ねまき」?→夢オチ、と思った。

例えば、病院の廊下や病室が、「病院じゃないよね?」と思うような建物だったこと。
シーンと明るい背景。
これまた、普通は「病院っぽい場所」を選ぶよね?

でもまあ結局夢オチではなかったので、
彼女の行為も超現実的だから、舞台も超現実的にした、という事なのかも知れない。

調べたら、この映画の宣伝は、youtubeで流されたらしい。
しかもその内容は、
「路面電車の車体に、『わたし出すわ』の宣伝の絵が描かれている。その電車に、『イカール星人』が、一般人と一緒に普通に乗っている。」
これまたシュール!

森田芳光作品ってこういうのだっけ?

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