小説 「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」 [小説]
小説 「かのこ ちゃん と まどれーぬ ふじん」
万城目学 角川文庫ほか(¥500 税込)
オススメ度 ★★★☆☆
なぜか三種類も発売されていますが、恐らく、
最初は子供向けの媒体で出て、
次に大人も買いやすいように文庫で出たのではないでしょうか。
三種類目はちょっと分かりません。
↓少しだけ書いてます。少しだけネタバレです。
ローティーン向けかも?
メルヘンです。
主人公は、小学1年生の女の子、「かのこ」ちゃん。
バイタリティがあって、面白い子です。
まあ、大人は「面白い子供だ」と思うワケですが、子供は別に面白いと思わないかも知れませんね。
そしてもう一人の主人公は、猫です。
ひょんな事から老犬「玄三郎」と夫婦となり、彼が飼われている家に居ついて、かのこちゃんから「マドレーヌ」と名づけられた雌猫です。
犬と猫が夫婦だから、「夫人」なワケですね。
そして彼女は、時々ネコマタになります。
…この不思議さは、これまでの万城目氏の作品と通底すると思います。
終盤、まあ、はじめから予想できる流れではあるのですが、
「ああ、やっぱり?」
と…。
犬が好きな人も猫が好きな人も泣いちゃう要素があるので、ちょっとマイナス。
ここは裏切って欲しかったな。
コメント 0